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草津温泉の復活から考えるVI(ビジュアル・アイデンティティ)の重要性

マーケティング筋?を維持する為に、先日カンブリア宮殿で放送された「草津温泉」の戦略から感じた気づきについて書いていこうと思います。

【今回のキーワード】

シャンパンタワー作戦(戦略)
最も重要な場所に重点的に投資、その後時間をかけて周辺を潤す

旅館営業、施設数は減少傾向

直近10年では1万店舗の減少。草津温泉周辺の旅館は約170店舗なので、全体で見ると緩やかに見えますが、相当減少してきている事が分かります。

これは10年前の草津温泉も例外ではなく、かなり閑散としていて、厳しい状況だったようです。そこで現町長である黒岩 信忠さんが就任され、ある戦略を実施します。それが。

シャンパンタワー作戦(戦略)

最も重要な場所に重点的に投資、その後時間をかけて街全体を潤す。 

今回、黒岩町長は「草津のシンボル湯畑の美しい景観を取り戻す事」を最重要課題とし、それが草津温泉全体の経済活性化に繋がると考え、下記の戦術を実践しました。

① 老朽化した湯畑の補修
湯樋を温泉でも劣化しづらい材質で全面補修。中心の湯畑の景観を取り戻す。
② メインとなる旅館を新設
湯畑の景観を壊していた駐車場を取り壊し、3億円かけて、メインとなる旅館「御座之湯」を建設。景観を美しくする事によりお客さんが増える事を実感、周辺の店舗がリニューアルラッシュ(70件)
この辺りから徐々に街全体に経済効果が波及。
③ 回遊する導線作り
旅館中心の街作りで温泉旅行を「宿」のみで完結させるのではなく、「温泉街」で回遊させて街全体が潤う仕組み作りをし、周辺の店舗まで経済効果を波及させる。
④ 新たな客層を捉える為、新たな試み
・地元サッカーチームによる湯もみショー
・落語
・足湯カフェ
・混浴化
・夜のイルミネーション

こういった試みで、「草津のシンボル湯畑の美しい景観を取り戻す事」に成功。街全体の経済が大きく潤ったそうです。

視覚から得られる情報は多い

一般的に言える事ですが、人は視覚から多くの情報を得ます。例えば、採用の場面などでも、やはり多くの方は綺麗なオフィスで仕事をしたいと考えてると思うし。それは掘り下げていけば。

・業績が安定してそう
・優秀な人が多く刺激を受けそう
・新しい事が出来そう

ただ「綺麗なオフィス」という事から様々な情報を得る事が出来るからだと思います。

まとめ

今回は「綺麗な湯畑の景観」が街のシンボルになり。活気になり、人を集め、それが草津温泉らしさ。VI(ビジュアル・アイデンティティー)となり、草津温泉の街全体のブランドが再構築され、結果、街全体の盛り上げる事に繋がりました。まさにシャンパンタワーのように広がっていく成功事例だと思います。

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