0.5杯分のコーヒー豆から、こうやって人生が豊かになっていく
朝、コーヒーを豆から挽く。
残り0.5杯にしか満たない。次の豆が家にやってくるまでそれを残しておくつもりだった。
でも”朝の習慣”を失ったここ数日はなんだかハリのようなものがなくて、その0.5杯のコーヒーを作ることにした。
匂いをかぐと、それだけで落ち着く。
寝起きで何にも染まっていない感情に、ふと色が差し込まれたような感じがした。
有難いなぁ
自然にそんな気持ちになった。
それはなにに対してだろう。きっと考え出すとキリがないかもしれない。
その豆を育て、摘んでくれた人。
それを現地の船に運んでくれた人。
日本まで送り届けてくれた人。
そこから各お店に届けてくれた人。
コーヒー屋の人。
ネットショップを作ってくれた人。
ぼくの家まで送り届けてくれた人。
頭ではなくて、
先に「有難う」という感情を伴うことができれば、
感謝の対象はこんなに広がっていった。
「0.5杯分しか残ってないし」
この思考で動いていたぼくと
「やっぱり朝はコーヒーを豆から挽きたい」
この感情で動いてたぼくと。
どっちが良いかなんてないけど、
やっぱりぼくは感情で動ける自分はステキだと思う。
あ、これを書くことで
「今日の朝の自分はステキ」
こんな嬉しい気持ちまでオマケでついてきた。
そしてきっとこの気持ちに気づけたのは、たくさんの人のおかげだと思う。
「ぼくの言動は、だれかの感情と繋がっている」
そのことに気づかせてくれた上司がいたから、
ぼくは朝、たくさんの感謝を感じることができたんだと思う。
また、感謝の対象が増えた。
0.5杯分のコーヒー豆から、こうやって人生は豊かになっていくのかもしれない。
読んでくれてありがとうございます。 この文章が少しでもあなたの人生に寄り添えていたら、嬉しいです。