No.195 「ラグナクリムゾン」第76話備忘録

 いよいよ夏本番の今日この頃. なんだかんだでお盆の帰省モードに入ってきたので, サッと軽めに仕上げる.

1. 「私とレオって子 どっちが才能ありますか?(白目)」

 ヒエッ!!

 怖いのだ…
 アルテマティア様とは別の意味で怖いのだ.

 なんだろう... 武闘派師匠女子系のルオシーにロリっ娘ヤンデレ属性を付与するの... やめてもらっていいッスか? マジメな話「私とレオって子 どっちが才能ありますか?(白目)」 をどう解釈すべきか悩むところではある. 

 ただ「恋慕の情」の類はあまり無い気がする. それこそアルテマティア様とウォルテカムイもそうだったように, 仮にあったとしても(物語の展開上はノイズになりがちなので), 裏設定に回してそんなにあからさまな描写を小林大樹はしないと思う. あるいは「憧れ」が「恋」に変わる時(それが明示的に描写される時)はルオシーに何かが起きる時なのではないか. 

 別の可能性としては, シグマリオに「人類最後の英雄」になることを仕組まれているかもしれないルオシーなので, ラグナとシグマリオの接点として使う仕込み(伏線)もあるかもしれない. 

 で, 前回の公開訓練が5月8日だったから, 5月20日はそれから12日後. ルオシー相手に剣(も銀気闘法)を使っていなかったこと(この時点でルオシーよりも40%ラプテリカの方が強いことがわかる)には気付いたけど, まさかその直後に剣を抜くことになるとは, 相変わらずテンポがはやい. 

 あとラグナが

「オレの知ってる頃のレオと今のルオシー」

と言っていることから, ルオシーの方がレオより若いことも推察される. だから未来ルオシーも30代くらいだった(それにしては随分やつれていた)と思われる. 

2. トール関連

 「そぉれ 高い 高ぁああい!」

は「ゴールデンカムイ」(ちんぽ先生)のパロかな?

「不老剣士の強さは高度過ぎて理解できない!」

は今のところよくわからない. パワー茂雄長嶋的なアレか? 要するにトレースができない(普遍性, 汎用性がない)タイプの強さってこと? 前から何度も言っているように, ハクレンはネテロ的強さだと思っているから, トレースはできなそうだけど, でもこれだとラグナとの差別化の仕方がよくわからない.

 ネテロも百式観音も「名人伝(老荘思想)」的な強さである一方で, 究極の最適化とも思えるから, そうするとラグナの強さとの違いがよくわからなくなってしまう. そうすると, また別の方向性を考えた方が良いかもしれない. 

 で, トールがラグナ達を連れて行った指令室(?). コンピューターやモニター(?)等があることやマージナルオペレーション(今回はあんま指示してなさげだが)はもう何も言わない. ただ, 改めてわかるのが,

「こうした技術(旧文明のロストテクノロジー?)はアメンに留まっており, 外部には漏れていない(伝えていない)」

ということである. つまり, 対竜陣営の戦力を底上げするために, こうした技術はある程度普及させた方が良いと思うが, それはしていないのである. 無論, 「陽気壁陣」のような例もあるが, それよりも布教しやすそうなもっとこまい, 布教させやすい技術を供与していないのが不思議. ここは神民の扱い(四等神民以下は人にあらず)や後の「家族」云々の事情と関連しているのかもしれない.

 やはり太陽神教は滅竜第一主義ではなく, その教義の方を優先しているのか. あるいはスカウトしてくる三等神民以上の人材以外は, 対竜戦の戦力として他所をそもそもアテにしていない, もっと残酷に今回のように篩にかけているということかもしれない. 

 で, トールの

「君と我々はそんなに違うかな?」

という問い. これに関しては実は私も前から思っていた. オルト-タラ戦の時のシン・カトラスとのやりとりにも通じるものがあるが, でもそこの「(決定的な)違い」が結構重要な気がする. 実際, 今回出てきた四等神民はオルトゾラに狂化された如くキマってる感じがするし(ただそれも強制されたわけではなく, 「家族」が既に解体された状況で長い時間をかけて仕込まれて, 自主的にやっている感じもする).

3. 「家族」関連

 「家族」の話が出たのでその話も少し. 「家族」を100年かけて廃止って, 成功したポルポトか, チャウシェスクって感じ? 100年前ってことは, 太陽神教創成期からずっとそうだったわけではなく, 太陽暦400年あたりからの政策ってことか. しかし, そうすると祖父と暮らしているルオシーはレアケースってこと? ルオシーも「家族」という概念は理解しているようだし, それを説明しているカルラも, 製造番号19835番(アルテマティア)は(既に「家族」という概念は消失していたはずなのに)家族愛のようなものを求めていた. というか19835番が処分された理由の中にこの「家族」についての教義に反したこともあるのだと思う.

 で家族で気になったのが, ラグナ or レオの家族. 当然, 話が始まる以前に亡くなっている可能性が高いのだろうが, この辺の背景は何か本編に関係するのか? たとえば

「ラグナクリムゾンは貴種流離譚か?」

ということである(旧文明の由緒ある or 曰く付きの家の末裔等). そこまで行かずとも何か運命的な縁(出会うべくして出会い, 死神になるべくしてなった)はあるのかも?

4. オルゴール関連

 オルゴールが太陽神教に入ったのが30年前とすると, クリムゾンが表立って暗躍し始めた(?)38年前よりは後ってことか. 想像していたよりも最近(?)で驚いた. 仮にオルゴールの「預言」のカラクリがタイムリープだとすると, クリムゾンは毎度3, 40年(あるいはそれ以上の?)単位でやり直しをしているということか. 

 でオルゴールとルオシーの邂逅で思ったのは, 

「未来で太陽神教崩壊後, 二人の関係はどうだったのか(何か接点はあったのか)」

ということである. その際にクリムゾンはオルゴールも死んだことにして, 太陽神教との関りを絶ったのか. あるいは何らかの形で関係を持ち続けたのか. 後者の場合, 未来ルオシーはクリムゾンと何らかの接点があったのかもしれない. そうするとワンチャン共闘を申し出る前のラグナについても, その前から何か関係があった可能性もでてくる. 

5. ゲヘナの底

 で, 

「ゲヘナはただの竜の巣 それがいい それでいいのです」

ああ... イっちゃうか. マモノ絶殺マンならぬ竜絶殺マンで「NieR : Replicant」ルートへ. 以前から何度も言っているように, ヨコオワールドとの類似性でいくとコレはもはや鉄板. やはり(上位)竜は「大厄災」を契機になんらかの改造をされた旧人類説ありますわ, コレ. 

 ここで気になるのはルオシーはゲヘナの底を知っているのに対し, ラグナは知らないこと. ルオシーが知っているのは上級神民だからか, あるいはシグマリオ関連(ラビ, ティーナちゃん, きりゅうくん関連)で元から知っているとういうことか. 他方ラグナの方は前回は結局ゲヘナの底にはたどり着かなかったということか? あるいは辿り着いたが(ゲシュタルト計画が成功し, ニンゲンとマモノが共存できていた NieR の崖の村のように)何も知らずに滅ぼしてしまったのか.

 で, 小林大樹に愛されたティーナちゃん(かわいい). ダメやさぐれOL感丸出しで, これまで出てきた最強クラスの第二位階の面々と比べるまでもなく, 第二位階にふさわしくない. ちょっと気になったのは(前から気になってはいたが), 最後の

「ありがとう
バル…」

のように実際に言葉を発している場面と, エルンと話している場面のように言葉を発せず, テレパシーの類で話していること. このテレパシーは何だ? オルト-タラは何か魔法か, それに準ずる通話機構を使っていた. 他方, ティーナちゃんはそういうものを使っている感じがあまりしない. これは能力の都合上余り言葉を発しないバグラムの咆哮の血族間に共有された念話の魔法なのだろうか. こまいがこの辺もおいおい明かされるのだろうか. 

 しかし, 「地獄(ゲヘナ)の底」に(本当の?)人間の国があるとは中々にパンチと皮肉が効いている. 人間が地獄へ堕ちてしまった後の世界. とすると「世界魔法」は「最後の審判」といったあたりになるのだろうか.

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