No.157 新年 (一日外出録ハンチョウ風レポ) 1. 元旦新年会

の続き. 

以下本編

 令和6年元旦, 14時過ぎ. 親戚家族が到着したことで, しぶやん, 二度寝から起床. 15時過ぎ, 家族が揃ってから, 施設にいる祖母に30分ほど面会. 元旦の挨拶を一頻り済ませてから帰宅. 大歳参りの一等賞の福引で当てた和菓子をお茶うけに少しお茶を飲んで落ち着いて, 16時過ぎ. 

しぶやん「む. もうこんな時間か. そろそろ行く準備をするか.」

 そう. 今日はコロナ以後実に4年ぶりとなる高校の部活の新年会. 部活の顧問も交え, 上から下まで大体7~8世代程の比較的幅広いOBが集まる年に一度の同窓会. 既に15年も開催されてきたしぶやんの年始のメインイベントと言っても過言ではない. 

しぶやん「4年ぶりか. でもまぁ, 例によってみんな大して変わっとらんだろ…  

うん!? 揺れてる!!」

 正にこの時. 令和6年1月1日(月)16時10分… 能登半島地震発生!! 

しぶやん「わわ!! 長周期! 揺れがゆっくりで長い!! 気持ち悪い…
これは遠くで大きな地震が起きてるぞ!!」

すぐにテレビを付け(帰省以来初めてテレビを付けてみる), 確認. 既にこの時, 土煙にまみれる映像と津波警報の発令!! 地震及び余震が心配ではあったが, とりあえず新年会の幹事にすぐに電話し, 会の開催の可否, 電車の運行状況を確認. 

しぶやん「会はやるようだけど, 電車が動いているかわからん… 余震が来るとしたらしばらく動かないかも」

このとき, しぶやんの脳裏によぎるかつての震災の記憶. 

しぶやん「高校に通っていた頃だったが, あの時は3回余震もあって, 電車が3時間止まっとった. その可能性も考えるとここは…」

 結局, 電車での現地入りは諦め, 車を選択. ついでに不測の事態に備え, 行く道すがらガソリンを満タンにしておくことに. 結果として電車はほぼほぼ予定通りに動き始め, その後に止まることも無かったため, この選択は必ずしも正解とは言い難かったが, 判断としてはあながち間違いではなかった. ともかくこれにより, しぶやん, 予定より早く現地入り. 若干遅れた東京組と合流し, 17:30過ぎに新年会開始. 

しぶやん「え!! 新幹線は止まってるんですか!! じゃあ, どうやってここまで.」
A「最初から新幹線使わずに鈍行で来てたから, 少し遅れるだけで済んだ…」
しぶやん「ワシは前の地震で電車が止まった経験があるので, 今日は車で来たんですが…」

 冒頭はやはり地震の話題. 幸いにして会に集まった面々の親戚知り合いで能登北陸方面の該当者はなく, ひとまず安心して会ははじまる. いや, 正確に言うと一人. 警察関係者のBは無関係とは言い切れなかった. 

B「もし災害対策課の方にいたら, 待機命令が出てドタキャンしなきゃならなかった」
しぶやん「え! 北陸の地震で直接は関係ないのに待機命令が出るんですか?」
B「そうだよ」
しぶやん「その待機命令はいつ解除されるんです?」
B「わからない. 解除されるまで何日でも? だからこういうときは結構大変なんだよ」

 これがこの新年会の楽しいところ. 既に高校卒業から20年近く経ち, 各業界, 各職種の中堅どころの面々. 今回は都合がつかず参加できなかった常連の面々も多く, 参加者は例年の半分程度ではあるが, それでも弁護士, 出版関係, 放送関係, 工学系の研究開発者, 教員, 各所の事務等の人材は揃っており, 普段は聞けない諸々の話題が色々と出てきて, 無限に楽しめる!! いや, むしろ参加人数が適度に少ないことで全員が同じ話題で会話できたところが, 今年の新年会の特色. しぶやんがこのテの話題を好むことも大きいが, やはり類は友を呼ぶ. 律儀にこの会に毎回参加する面々もみな, 好物!! このテの話!!

しぶやん「(ククク… やはりコロナから4年経とうがみな変わっとらん. 放課後に部室で無駄にダベっとったあの頃と!!)」

 無論, 今の仕事や職場でも, こういう飲み会や日常のやりとりがないわけではない. しかし, 青春時代の3年を共に過ごし, こういった culture や距離感を互いにわかりきっている面々との久々のやりとりはやはり別格!! 当然, 新年の酒(ワシは飲んどらんけど. まして本物の警察官の前だし)と料理を肴にして話は更に弾む. 

しぶやん「ところで去年あたりから AI (Chat GPTとか)が殊更大きく叫ばれるようになりましたけど, 皆さんのところはどうですか. ワシのところでは全く使い物になってないんですが.」
C「弁護士関係の書類作成にも全く使えないね. なんというか, アレは定型文というよりも一種の方言に近い感じで, 意外と絶妙なニュアンスとあと何より文責が求められるから, とても AI には任せられない. というより英語はともかく, そもそも日本語の(ビッグデータの)サンプル自体が余りないから, それ以前の状態なんじゃないかな.」
D「技術開発の現場も同様. というのは AI は基本ブラックボックス(過程をすっ飛ばして適当な答えだけ吐き出すから)だから. 企業の研究開発においてはブラックボックスがあると, それは disadvantage にしかならない. たとえば製品の売り込みをするときも, ブラックボックスがあるとそれだけで製品価値が下がっちゃう. むしろ, 安全面や性能面においてはブラックボックスを如何に無くしていくかが大事なのに, AI はそのブラックボックスを増やすので当然使えない.」
E「出版の権利関係でも, そうですね. まぁ, 例文をアウトプットさせたり, 翻訳ソフトで訳させたりすることはありますが, やはりところどころ変なのでそこは手で直してあげないと. 権利関係の書類は後々面倒になりますからね.」
 
 と, 酷くマジメな話をする一方で

F「あの, コロナの時の面白エピソードなんですけど, 僕新興宗教の勧誘で拉致られたことがあって…」
しぶやん「え!! 何その面白エピソード!!」

何故だか唐突にブチ込まれるブッ飛びエピソード. 果てには

我々の隣の仕切りにいた人「あのG先生ですか? 覚えてますか? 先生に昔叱られた… ああ!! しぶやんさんもいる!! 僕, しぶやんさんの一個下の後輩で…」(ちなみにこの人のことを私は全く知らなかった)

別の集まりの新年会とバッティング. この界隈は駅の周辺に飲み屋, 料理屋が集中しているので, 忘年会, 新年会がある時期にはこういう思いがけない偶然もままある. 

しぶやん「(そうそう, コレコレ. この感じ. これがこの会って感じがする. ククク. これがあるから毎回参加したくなるんだ)」

 面白い話, 面白いハプニングが続き, 気付けばあっと言う間にお開きに時間に. 顧問をはじめ, 何名かは帰宅したが, 半分以上は残り, 会場を改めて, 延長!! がっつり3時間!! 映画, マンガから政治宗教思想その他のセンシティブな話題にまで踏み込んで, 話は続くもこれもあっと言う間に終電の時間に. 車で来ていたしぶやんは帰路の途中にいる何人かを車で送迎しながら, 0時前に帰宅. 

しぶやん「ふー. 毎度元旦のこの時間に思うけど, 24時間前はまだ令和5年だったんだよな」

などと当たり前のことを思いながら, 入浴. 簡単に note 

を書いてから, 1時過ぎに就寝.

良い夢を…



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