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澁澤塾とわたし #5

社会学部3年:べやっち



【澁澤塾に入る前】
 高校生の頃は、一橋に来るような人の(恐らく)典型のような生活を送っていた。私はとにかく自分に自信がなかった。そのため、高校のテストの順位や成績表の評定平均値など、目に見える形で自分の位置関係が分かる指標に対して、拘泥していた。ひとまず成績向上のためだけに、やった方がいいことを時間と気力の続く限りこなし、息抜きにアニメを観る。
そのような高校生活だった。 
 大学に入学した当初は、特にやりたいことや目標などはなかった。高校生の間は、恥ずかしながら本当に勉強しかしてこなかったので、自分がつまらない人間であるという自覚があった。少し面白味のある人間になりたいなーという、凡庸な考え自体は持っていたものの、そのために自分は何をしたいのかという具体的なことは、あまり思い浮かんでいなかった。




【入る決意をしたとき】
 新歓のビラを見ていても、特にどのサークルにもピンと来なかった。大学生の「典型」みたいなサークルはいくつもあるし、そういうところに入るのも悪くはない。だが、最後の一手に欠けるなー、、せっかくだからもっと「面白い」ところ、ないかなー。そんなことを思っていた。そのような折、澁澤塾の少し「異色」な活動内容、団体の在り方が目に留まった。なんとなく、澁澤塾でなら無理なく楽しみながらも、自分を面白い方向に成長させることができそうと感じたのだ。(本当にあまり根拠はない、直感のような期待である。)実際に澁澤塾に入ろうと思ったきっかけは2つ、新入生向けのイベントと「Kuni project」のnoteの記事だ。
 新入生向けのイベントは、大学生活において多種多様な過ごし方をしている複数名の話を聞くことができる内容のものだった。実際に話を聞くことで、それまでは半ば「他人事」のようであった大学生活について、そのさまざまな可能性をより具体的にイメージすることができるようになったとともに、もっと色々な人の話を聞きたいと思った。
 「Kuni project」というのは、国立市において地域の活性化や、人々との交流促進に関するさまざまな活動を行っている澁澤塾内の一チームだ。Kuni projectのnoteでは、市内のお掃除、小学生の学習支援、夜景の魅力発信、クラフトビールの宣伝活動など、国立市を起点としてさまざまな活動を行っている様子が紹介されていた。元々好奇心旺盛な方なので、この団体に入れば、さまざまな活動に携わることができる機会が多そうだなーと期待感が高まった。



【澁澤塾に入ってから】
 前述の通り、それまで主体性というものはほとんどなかった私だが、先輩の手助けや、団体内でのさまざまな機会に恵まれて、少しずつ自ら動くことができるようになっていった。(見る人が見れば、そんなこと当たり前と思うかもしれないが、とにかく私にとっては大きい変化だった)
 澁澤塾のアクティブなメンバーに触発されて、私自身も無理のない範囲で色々なことに手を伸ばしてみた。例を挙げれば大小キリがないが、例えば澁澤塾内においては、大学近くの高校にて、大学の模擬授業を体験してもらう企画を考案したり、団体に入るまではリーダー役職を忌避すらしていたものの、何度かリーダーのポジションにも自らチャレンジさせてもらった。
 澁澤塾内外でさまざまな活動に携わる過程で、新しい知識や気づきを獲得し、自身の興味関心や向き不向きを知り、自分や将来の可能性を少しずつ広げるきっかけを作っていくということは、月並みな言葉ではあるがとても面白い。もちろん、今もまだその途中である。
 このような過程を純粋に応援してくれるメンバーと、何かに挑戦するきっかけを与えてくれる環境が用意されているのが、澁澤塾の魅力だと感じている。



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あとがき 連載「澁澤塾とわたし」について

今までのnote記事にも書かれてあるように、澁澤塾は何をやっているのかよく分からない、いわゆる「意識の高い人」が集まるコミュニティだとされてきました。

しかし、わたしたちだって、大学に行って授業を受けて、澁澤塾以外にも活動場所を持ち、サークルやバイト・就職活動など、多くの大学生が経験することを毎日楽しみながらやっています。

でも、そんな日常に変化がないと、つまらないな、と感じることがあるのではないでしょうか。その「ツマラナサ」をどうすれば「楽しさ」とか「わくわく感」に変えることができるのか、を澁澤塾は考えています。

例えば「降り注ぐ課題、サークルでの雑用、窮屈な人間関係、迫りくる就活。私たちを苦しめるモノ・コト・ヒトは生活の各方面にある*1」と感じたときに、少しわたしたちの活動を覗きに来てください。

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