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怪物が現れた時の記録映像があったら【ホラー映画を毎日観る人】(299日目) 「クローバーフィールド/HAKAISHA」

「クローバーフィールド/HAKAISHA」(2008)
マット・リーヴス監督

◆あらすじ
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日本企業への栄転そして副社長になることが決まったロブの送別会には多くの人が集まっていた。餞別のためにロブへのビデオメッセージを集めたりと各々が楽しい一時を過ごしていた。しかし突如爆音と大きな揺れ、そして停電が発生する。慌てて外に飛び出すと吹き飛ばされた自由の女神像の頭が振ってきた。パニック状態の中、ロブは恋人のベスの安否を確認するため友人達と彼女のアパートを目指す。
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スター・ウォーズやアルマゲドンでおなじみのJ•J•エイブラムス氏が製作を務めており、同氏が「ミッションインポッシブル3」の宣伝のため来日した際に原宿で見たゴジラのソフビフィギュアから本作の着想を得たらしく、日本のゴジラのように国民的な知名度を誇る怪獣映画にしようとしたそうです。

POV方式で撮影しているため逃げる際などの映像のブレが半端じゃなく画面酔いしそうになります。しかもそういうシーンが非常に多いです。実際、映画館では画面酔いに関しての注意喚起があったそうです。

微妙な画面のブレなんかも非常にリアルです。

ストーリーは一応あるものの登場人物の個性もほとんどないためあまり印象には残らず、どちらかと言うと“巨大生物が現れた時の記録映像”として見たほうが楽しめると思います。逃げ惑う人々がパニックになる様子や火事場泥棒が横行するシーンのリアリティが凄まじいです。軍隊が怪物相手に銃火器で対抗するシーンなどは少なく、一貫して逃げ惑う人々を描いているのもとても良かったです。

この自由の女神像の頭が振ってくるシーンの
インパクトは凄かったです。

ロブとベスが仲睦まじくデートしているラストシーンで黒い物体が海に落ちるところが映り込むという締め方がとても面白かったです。エンディングの最後にラジオの音声のようなものが微かに聴こえ、「Help us」と言っていますがこれを逆再生すると「It's still alive(あいつはまだ生きている)」と聴こえるようになっているという情報を小耳に挟んだのでもう一度その部分だけ見返しました。

なおキャストに関してはリアリティを重視してほぼ無名の俳優をキャスティングしているため良い意味で全員一般市民感がありとても良かったです。

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