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エクステ能力者バトル【ホラー映画を毎日観る人】(297日目) 「バッド•ヘアー」

「バッド•ヘアー」(2020)
ジャスティン•シミエン監督

◆あらすじ
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1989年ロサンゼルス、テレビ局で働き始めて四年のアンナは番組の司会者になることを夢見ていた。新しい上司に自分のアイデアをプレゼンするとかなりの好感触。しかし黒人女性が上に立つならその髪型と癖毛を治すべきだと指摘されてしまい、言われるがまま紹介された美容師にエクステを付けてもらう。気絶するほどの痛みを伴ったが美しいロングヘアにアンナは大喜び。周りからの評判も良く、仕事の評価もうなぎ登り。しかしある日、自分の指の小さな傷にエクステが吸い付いてるところを目撃してしまう。それ以降アンナの周りで恐ろしい出来事が起こり始める。
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面白かったんですけど後半は髪の毛を操る能力者同士のバトルみたいな展開が急過ぎて戸惑いました。そのせいでよりB級感が増してしまい、派手に見せようとした結果少し映像がチープに見える部分もありましたがこういうおバカな感じは個人的に好きでした。拳銃型ライターを発見するくだりはあまりにも都合が良過ぎて思わず笑ってしまいます。
前半はホラーだけど後半はバトル系へのシフトチェンジがあるということを抑えておくと見やすくなると思います。

縦横無尽に暴れ回る髪の毛と蛇みたいな目は
非常に相性が良かったです。

髪の毛による殺人シーンも中々にバラエティに富んでおり基本的に“身体中の血液を吸う”という部分はおなじですが、傷口から入り込んだり、ワイングラスの破片で腹部を切り裂いたり、最終的には人間を持ち上げたりと徐々にパワーアップして豪快になります。指の傷口に髪の毛が吸い付くという序盤の不穏なフリも効いていて面白かったです。

このエクステを付けるシーンの痛々しさが凄まじいです。
こんなに変わるのすごいですね。

主人公の頭皮の傷の原因等、幼少期についてもう少し深堀りしていくとより感情移入できるのではと思いました。頭皮の傷口のアップがかなり生々しくてエグいのでそういうゾワッとするのを見て鳥肌が立ちたい人には非常にオススメです。

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