母娘の絆と友情、コメディとSFと少々のゴア【ホラー映画を毎日観る人】(181日目)「ファイナル•ガールズ　惨劇のシナリオ」

「ファイナル•ガールズ　惨劇のシナリオ」(2015)
トッド•ストラウス=シュルソン監督

◆あらすじ
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マックスは元女優の母を交通事故で失ってしまう。それから三年後、母の出演作「血まみれのキャンプ場」のリバイバル上映のゲストとして登壇して欲しいと依頼され、友人達と上映会に参加するも上映中に火災が発生。入口付近に人が殺到したため、マックス達はスクリーンを裂いてその奥に逃げ込んだ。逃げた先には森があり、そこへ一台の車が。なんとそこには「血まみれのキャンプ場」の登場人物達がいた。
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まさかホラー映画で感動して泣くとは思いませんでした。

非の打ち所が無い黄金比構成でめちゃくちゃ面白かったです。こんなにも素晴らしい作品が日本劇場未公開の意味がわからないです！

1980〜90年代のホラー映画へのオマージュ(13日の金曜日など)があり
舞台がキャンプ場、エロい事をすると怪物が現れる、死亡フラグ立ちまくりの脇役たち、ジェイソンっぽい怪物
とホラー映画好きなら絶対に笑ってしまうようなベタ過ぎるあるあるを逆手に取っていて見事としか言いようがないです。
それでいて映画の世界に入り込んでしまうというSF要素もあり、危機回避のために回想シーンをむりやりぶち込むというパワープレイには感動すら覚えました。

終盤でマックスと若い頃の母が絆を確かめ合うシーンも素晴らしいですし、嫌味でビッチな友人のヴィッキーが心を入れ替え謝罪し、最後は自分を犠牲にしてでもマックスを守ろうとする姿には胸を打たれました。

エンディングにも遊び心があり最後の最後まで楽しめますし、基本的にはコメディなので肩の力を抜いて見られますので是非ご家族揃ってご鑑賞ください。