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“実話に基づく”とかいう大嘘【ホラー映画を毎日観る人】(264日目) 「ファイナル・デッド•ツアー」

「ファイナル・デッド•ツアー」(2020)
マット•ローレンス監督

◆あらすじ
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“ダー”という売れないバンドで活動しているジュディ、マックス、メルの3人は7日間で6本のライブに出演するツアーを強行するも借金のカタで車を持っていかれてしまう。途方に暮れている所に見た目は怖いがノリの良いペックが運転手と荷物係を引き受けてくれ、4人は無事にツアーに出発する。しかしペックには誰にも言えないとある秘密があった。
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設定も面白くグロ描写もしっかりしているし、何よりおバカなノリが楽しいので細部の詰めの甘さもそこまで気にならず終わり方も好きでした。
ですが全編通してイマイチ突き抜けてなかったなというか不完全燃焼気味だったなという印象です。

右からジュディ、マックス、メル
3人とも絶妙に華がないのが逆に良かったです。

午前0時になると30分だけ“あれ”になってしまうペックはぶっきらぼうかと思いきやバンドの仲間に入れてもらって楽しそうだし、気に食わないヤツだけを食べる理性も持ち合わせているので何かと物語を展開させやすいキャラだなと思いました。

ペックことペッカーヘッド(変人)

人を食べているところをジュディに目撃され叫ばれると逆にびっくりして動揺するビビリな所も面白いです。

“理性あるし30分だけなら大丈夫っしょ”みたいなノリでそのまま平気でペックとツアーを続けるマックスとメルの危機感の無さと追い出すべきだと焦るジュディの対比構造もコメディチックに描いており作品の雰囲気に合ってて面白かったです。

たった今人間を喰ったヤツを洗ってあげる
こういうバカなノリ好きです

冒頭でいきなり“実話に基づく物語”とかいう大嘘を言い放ちますし、予告で“海外映画祭多数受賞”
“本物のホラー”など謳っていますがどこまでが本当なのか定かではありません。でも普通に面白かったです。

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