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文章を2ヶ月書き続けた結果、過去と未来の自分が繋がっていくことに気がついた

2024年4月に「旅を仕事に」というキャッチコピーに惹かれて、POOLOJOBに参加した。
POOLOJOBではトラベルクリエイターの講義に加えて、毎週2本ずつ記事を執筆する課題(POOLOではこれをプレゼントという)があり、およそ2ヶ月間の間、およそ20の記事を書き続けnoteに投稿した。コツコツと文章を書き続けた結果、私自身に起こった良い変化を紹介したい。
 
(1)文章を書きながら、過去の自分と対話する
1ヶ月目は、これまでの自分の体験を振り返るような記事を書いた。
学生の頃に国内外を旅した思い出や失敗談、そしてこれから自分が何をしていきたいのかを考えた。
2ヶ月目は、インタビュー記事の課題があり、私は合計5人の方にお話を伺い、執筆した。
1年以上会っていない友人や、お世話になったカレー屋さん、近所の居酒屋さんの店主に直接お話を聞かせてもらったことはよい体験となった。
 
このように文書を書き続けた中で、過去の自分が考えていたことをじっくり振り返ることができた。
 
例えば私は小学校の時に、ぼんやりとであるが新聞記者や雑誌の編集者さんのような、文章を作って残すという仕事に憧れていたことがあった。
さらに、高校生になってJICA(青年海外協力隊)に参加して、途上国の支援に関わりたいと思ったこともあった。このように、その時々でワクワクしていたことを、じっくりと思い出しながら、過去の自分が何を考えていたのか、そしてなぜその憧れは続かなかったのか、達成しなかったのかを分析した。
 
これまで私は、文章に関わる仕事ができるのは、正確にかつ魅了する文章を書くことができる一握りの人の特権だと思い込んでいた。
しかし最近はnoteのように、誰でも楽しく執筆し、その記事が様々な人に読んでもらえる世界がインターネットの中に広がっていることを知り、自分自身の可能性が広がった。
 
「誰もが、自由に文章を書いていいのだ」
 
と思うと、書くことが楽しくなっていった。
 
(2)文章を書きながら、未来の自分の姿を思い描いた
2ヶ月目に挑戦したインタビュー記事の執筆作業を通して、誰もが人生の主人公で、様々なドラマがあることを知った。
 
その人が大きく変わっていく瞬間。成長していく姿。一度落ちるところまで落ちて、その後上がっていく過程。人の気持ちが大きく揺れ動いた瞬間を聞いて、文字に起こしていく作業が楽しかった。
 
それでは、自分はいったいどうだろう。
私は、学生のころに旅をしたことがきっかけで、世界をもっと学びたいと考え地理の高校教師になった。

生徒と一緒に地理を学ぶことはすごく楽しい。
自分なりに精一杯できることを見つけて仕事に向き合えてきた。
しかし、初心に戻って考えてみると、「もっと世界を旅したかった。世界中の人と関わりたかった。世界の美しい風景を直接見たかった。」という気持ちを思い出すことができた。
 
これまで、インタビューで話を聞かせてもらった方の生き方を見ていると、どこかで大きな決断をしなくてはならないターニングポイントがあった。
それならば、私もこれからできることに挑戦していこうと、背中を押してもらえたような気がした。
 
文章を書き続けることが、過去の自分と、未来の展望を繋げてくれたように思う。
 
私はこれまでに、自分の中で勝手に無理だと思い込んでしまっていること、勇気が出なくて行動できなかったことがいくつもあった。
しかし、それから年齢と経験を重ねた今ならはできることもあるのでは、と考えるようになった。
 
そして、先月私はJICAに申し込んだ。
バングラデシュの子どもたちに、趣味の将棋を教えてみたい。
そこから交流の輪を広げて、日本の文化を伝えてみたいと思ったらワクワクした。
 
結果は残念ながら不合格だったが、不思議とがっかりするどころか、これからが始まりなのだと思えた。
 
将棋盤を持って、勉強中の英語を使って現地の人と過ごす。
かつてできない言い訳をしながらやらなかったことを、ひとつずつ行動していった先には、何があるだろうか。
 
2ヶ月間文章を書き続けた私は、かつて自分が思い描いていた気持ちを思い出し、少しずつ行動できる勇気を手に入れた。
今日の自分が成長していける実感がある。こんなに楽しいことはない。
 
インタビューに協力してくれた人たちと、きっかけを与えてくれたPOOLOJOBに感謝したい。

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