出張明けの文化の日 家族のありがたみを噛みしめる
3連休の最終日は文化の日。我が家の2人の子どもたちが遊園地に行きたいと言う。千葉県野田市にある、もりのゆうえんち。
お目当ては園内にあるぐるり森。
迷路を抜けると、ゴール地点に置いてある機械でスモッグ(敵)と対決してご褒美にカードを1枚もらえる。カードにはかわいらしいキャラクターとレベルが書かれており、スモッグに勝つとレアカードがGETできる、という具合である。
(1)遊園地に連れて行って
こんなカードを集めて、いったいどうするんだ、と思う。
しかし、我が家がはじめてもりのゆうえんちに行って、2人のこどもが2回ずつ合計4枚のカードをゲットした帰り道。車の中でこの4枚のカードを使って、勝手にルールを決めてゲームをはじめ、自宅までの約1時間の間ずっとやり続けた。
たった4枚のカードで、である。子どもたちの想像力がよっぽど豊かなのか、あるいはこのカードゲームの魅力なのか。
それ以来、思い出したようにぐるり森のカードを並べては、もりのゆうえんち連れてってー、とせがむのである。
3連休の最初の2日間は、ずっと出張で家にいなかったため、最終日は連れて行こうかと約束して眠りにつく。
(2)見事に寝坊して予定変更
翌朝起きると午前11時…
「ごめんね、、父ちゃん寝坊しちゃった。」
リビングでYouTubeを見ながらゴロゴロしているこどもたち。
パパが寝ている間に朝ごはんもしっかりと食べ、天気がいいからと外でボール遊びをして、いい汗かいて、ちょっと転んで膝こぞうも立派にすりむいたらしい。
なかなか起きてこない父ちゃんをたたき起こすこともなく、ぶーぶー文句を言うこともなく、普通に過ごしている。
「ゆうえんち、今からでも行く?それとも近くの映画館でクレヨンしんちゃん見に行く?」
「クレヨンしんちゃん行く!!!」
クレヨンしんちゃんはぐるり森より大なりらしい。そして映画を見ることに決まった。
映画を見ると、併設されたゲームセンターで無料で1回クレーンゲームができるという。ちらっと立ち寄ると、今度はメダルゲームをやりたいという。
(3)コインゲームに大興奮
パチンコ海物語のメダルバージョン。これは心が踊らされる。
「いいねえ。やろうやろう」
「パパの方がはりきってるじゃん」と妻。
1000円でメダル300枚に交換して…いざスタート。
「ほら、こうやってコインを落として穴に入ると、数字が回転するだろ。同じ数字が3つ揃うと当たり。しかもその数字が奇数だと確変。確変だと次のルーレットも当たるのが確定ですよってこと」
「えっ、確変すごいじゃん。」
しばらくして、、、
「父ちゃん、5が3つ揃ったよ。これ確変?」
「お、そうそう。それが確変!おめでとう」
「いぇーい!かーくーへん!かーくーへん!」
…なあ、数年後パチンコにはまってる君の未来がよぎったわ。せいぜいメダルゲームくらいにしといてくれ。
「父ちゃん、ジャックポットチャレンジだって。これって何?」
「おっ、ちょっと待て!これはすごいぞ。」
ジャックポットになると、8つの穴のどこかにボールが入る。
穴の内訳は、3000枚が1つ、500枚が1つ、300枚が2つ、100枚が4つ。
最低でも100枚は確定である。
「いぇーい、いけいけ!」と目をキラキラさせている。
ドキドキ…
おっ、500枚だ!
「父ちゃん、500枚のところ入ったよ。これどうなるの?」
「コインが500枚出てくるってことだよ!!すごいな君たち!」
「まじか!かーくーへん!かーくーへん!」
…そのあともジャックポットチャレンジに3回はまり、300枚2回、100枚1回。
「父ちゃん、これは楽しいね!」
「お、おう!」
…これぜったいパチンコ好きになっちゃうやつやな。
ギャンブルの神様は、ときにビギナーズラックをふりかける。
こうやって人々はギャンブルという沼の中に引き摺り込まれていくんだろうなあ。
ひとしきり遊んで、娘の習い事の時間になり、1000円で借りたコインはおよそ2倍に増やして本日は終了。
15年以上パチンコには行っていないが、不覚にも久々に行きたくなってしまった。
危ない危ない。
(4)目の前にあるものを楽しめるのも才能
そんなわけで、ぐるりの森に行くプランが、気がつけばクレヨンしんちゃんとコインゲームに変わって文化の日は終了となった。
寝坊による急な予定変更にもいっさい文句を言わずに、楽しかったねえと満足げな子どもたちには、のんびりした空気が流れている。
パパはずっと出張で寝不足で疲れてたから寝かしてあげな、って陰ながらフォローしてくれた妻は、5日分の私の洗濯物を午前中に2度、回してくれたらしい。
5日間、家を離れていた直後ということもあり、こんな何気ない日常を過ごせることを心からありがたいなあと感じることができる文化の日2024だった。
ぐるり森ができる場所は、全国に22施設。
次は寝坊しないようにするからね!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?