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アイデンティティのアップデート

note106日目。
今日はアイデンティティについて。

アイデンティティと聞く、私の頭の中には必ず「自己同一性」という文字が浮かぶ。
心理学のテストに出るくらい大事な概念だから、セットで覚えている。

一般的に、「アイデンティティ」は、自分が認識する自分らしさといった意味合いの使い方をされることが多いのではないかと思う。
職業や役割に基づくものも多いかもしれない。
自己同一性という言葉を思い浮かべる人は、ほぼ皆無だろう。

このアイデンティティという概念は青年期の課題として心理学では習うわけだが、40歳を過ぎてみて思うのは、アイデンティティも少しずつ変化していくということ。
でも自分自身でその変化にあまり気が付かないということ。

だから最近、アイデンティティもアップデートしていく必要があるんじゃないかと思っている。
もちろん、アイデンティティが確立された後のステップとして。

私のコアのアイデンティティは心理士だ。
でも、臨床を離れて10年が経つ。
それでも私は心理士のアイデンティティを持ち続けていてよいのだろうか。

専業主婦7年というブランクを経て再開した仕事は、秘書だった。
私にとって、仕事をする=心理職だったから、秘書のアイデンティティを持つのが難しかった。

大学、大学院と心理学を学び、研修を経て心理士になり、心理士として何年も働いたわけだから、そこで出来上がったアイデンティティが抜けないのは当然のことだ。
そして周りにロールモデルがいないオンラインの状況で秘書の仕事を始めて、アイデンティティを形成するのが難しいのは当たり前のことなのに。

心理士から秘書への移行は、私にとって新しいアイデンティティ探しだった。これは単に職業が変わったということでなく、自分自身を再定義しなくてはならなかった。

もしかしたら秘書の仕事が合わないと思ったのは、その時アイデンティティがうまく作れていなかったからかもしれない。
仕事が合わないから辞めたわけではないのだが、自分に合っているとは思っていなかった。
でも、それはきっとアイデンティティの問題だったんだろうなと今は思う。

以前に、こんなことを学んだことがある。
人は大きく成長するとき、過去と決別するのではなく、過去を内包した自分になると。

今でも心理士アイデンティティが強く顔を出す事も多いが、心理士、秘書を内包した新たなアイデンティティを、今の私は作ろうとしている。

絶賛、アイデンティティのアップデート中。

アイデンティティのアップデートは、自分自身を再発見する旅のようなものだ。まだボヤっとしている部分もあるが、一つ一つの経験が私の新しい自己像を形成していることを感じている


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