<シリーズ「バス停探訪の旅」アーカイブ編> 秋田県仙北市角館町 バス停名称「野田」 事業者 仙北市民バス(スマイルバス)中川線 <初訪2008年12月・再訪2015年10月>

このシリーズのNOTEでの連載をスタートさせた。既に講談社「バスマガジン」4年間連載しているシリーズの撮り下ろし&書き下ろしだ。ちなみにバスマガジンのタイトルは、「バス停のある風景」だから、改題している。以下本文をどうぞ!

この日の取材は12月も押し迫った月末だった、少しだけ早めの年末休暇を取って、臨んでいた。意気込んで出かけたが、東京駅での新幹線の出発が、事故だったか?詳しいことは記憶にないが大幅に遅れて、自分は幸いにも乗るべき車両の指定席が入線していたから、席を確保して突っ伏して寝て運転再開をひたすら待っていた。平日だったから、駅のホームに車両に乗れないサラリーマンがあふれて異様な光景になっていた。これまた数時間後だったか?記憶が定かではないが、運転再開した。
その頃には、すっかりテンションが、落ちていた。新幹線が角館駅に到着したのは昼ごろだった。ため息をつきながら、駅前に俳優の山谷初男のお店が、あったから食事をして、この日はレンタカーを使わずに、タクシーで、回った。「古い街並みや、家がある集落を回って欲しい」と伝えてタクシーが、向かったのが、この野田のバス停だった。おあつらえむきにかやぶき屋根の民家の前にバス停が、あったので、心躍らせて撮影したそれから、武家屋敷周辺まで、送ってもらった。時期が時期だけに観光客はほぼいなかった。わずかながら観光していると、もう夜になった。

今回、前日に田沢湖畔の乳頭温泉郷に家族で前泊していた。以前訪れた時は、独身だったことを思えば、家族が二人増えての訪問だった。
今回はこのバスに乗って終着のバス停の野田に向かった。以前タクシーで、回ったときとは違って、このバスは、いろんな集落を回っているので、大変大回りをしているが、細い道をグルグル回っていて、眺望がきれいで、楽しい。ちょうど柿がたくさん、実っていて、また紅葉もみごとで、バスの中で思わず歓声をあげていて、6歳の娘とともに晩秋を楽しんだ。終点まで行ってバスを降りて、撮影が楽しかった。 まったくもってその風景に変化が無いことに驚きつつ も、 風情があって嬉しかった。 

この原稿は既に上記の講談社「バスマガジン」通巻80号2016年11月号で発表した内容なのです。

こんな風な誌面でした。実は誤植がありました。お恥ずかしいです。今回訂正しております。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?