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「大学」と「お金」の健全な関係とは

AI研究の第一人者として知られる東大の松尾先生と、大学のあり方について議論する機会がありました。

荒削りであることを承知の上で、問題提起のために敢えてシンプルに議論すれば...

基礎研究のカギとなるのは「好奇心」です。研究者が、好奇心のおもむくまま自由に行える環境づくりが必要となります。そのために、例えば、ハーバード大学は大学全体で、3.8兆円の資産を運用しています(2015年時点)。

応用研究のカギとなるのは、産業が直面する課題への「問題解決力」です。その対価としての研究費を、研究室ごとに迅速で大規模に調達することが、国際競争に勝つ上で必要となります。

大学は、社会の中でどのような役割を果たし、どのような価値を提供しているのかに自覚的であるべきです。それを測る重要な指標の一つが「お金」であり、それは日本ではあまりに軽視されているのではないでしょうか?

もちろん、お金ばかり重視されるのも不健全です。しかし、「清貧」という言葉に象徴されるように、お金について議論した途端に下品だと感じられたり、背徳感を感じてしまう現状もまた健全ではないように思います。

荒削りの議論ではありますが、日本の大学や産業が抱える共通の課題への問題提起となれば、幸いです。

https://diamond.jp/articles/-/190352

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