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ロバート・ダウニーJrがアカデミー賞授賞式で見せたアジア人蔑視と、日本人の反応

アカデミー助演男優賞を受賞したロバート・ダウニーJrが、受賞時に示したアジア系俳優に対する侮蔑的態度が、日本のSNSで物議を醸している。

 オスカー像を渡すのは前年度の受賞者で、アジア系が各賞を獲得した前年度はベトナム系のキー・ホイ・クァンだった。笑顔で近寄りオスカー像を渡そうとするクァンを、ロバートは完全に無視。顔も見なかったのだ。アジア系の進出を快く思っていないことは明らか。

さらに驚いたのは、日本のメディアがこのことに反応しないこと。日本映画が受賞するかどうかにしか関心がないのか。あるいはベトナム系だから関係ないと思っているのか。

もっと驚いたのは、ダウニーJrを擁護する日本人が一定数いることだ。「もともとワルなんだし、あれだけで判断するな」って、あそこで判断しなければどこで判断するのよ。

これって松本人志を擁護するのと似ていないか。「スピーチが面白かった」「さすが」という賞賛の声さえある。

「薬物依存から立ち直った」「悲惨だった時期を乗り越えた」なんて関係ない。そういう人間が、あんなに無神経なのはどういうわけか。

そもそも、アジア系が差別されたことを、自分に関連づけて考えていないことに驚き。自分を名誉白人だと思っているのかね。

『オッペンハイマー』、プロデューサーはシオニストだし、助演男優賞受賞者はこの体たらく。やっとキノコ雲の悪印象も和らいで、観に行こうかと思っていた矢先にあんな態度を見せられて、またその気が失せた。

 追記

何度も映像を観て考えたのだが。ダウニーJrにとって、あのベトナム系俳優は「見えない存在」だったのではないだろうか。つまり、うっかり無視してしまような透明な存在である。

白人だったら、固有名詞を持った存在として識別できたのだろうが。他意はなくても、そういう意識が出てしまったのではないかと思う。

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