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当てに行こうと考えている時間には何も進んでいないという現実

さて私は日々、正解を求めて当てにいこうと考えこんでいる人によく接する。最近やってるいくつかのセミナーでも、そんな質問が多い(まあそういう職業なので当然だけど)

「●●はどうすれば?」「私って何に向いてますか」「このやり方であってますか?」「資格を取るなら何が?」「~をするならいつからやればいい?」「この職種、私に出来るでしょうか」「挑戦するなら何歳までですか」とか

問いはいっぱいあるのに答えが
「状況による」「相手による」「やってみなくちゃわからない」みたいなものにしかならないので、なんとも申し訳ないのだが、でもセミナーで聞かれるような場面ではそうなのよ(笑)。個別に聞いてくれたらじっくりお話できるのよ、念のため(笑)

ただそんな中でも着実に進んでいくのは「とりあえず動いてみる」人であって、当たりを見つけるまで考え続けている人じゃない、ってことだけは断言できる。

キャリアってものは相当に誤解されている、といつも書いているのだが(いつも書いているからといって、読む人はいつも読んでいるとは限らないからね、何度だって書くのよ←なんの言い訳?笑)、かなりの人がうっかり思い込んでいるのが、
・早く目標を決める
・決めたら揺らがないことがダイジ
・そこに向かって一番着実な方法を選択する
・あとは実行あるのみ
…っていうパターンね。目標設定型&バックキャスティング型みたいなやつ。無駄がなくて達成しやすいよね。

でも現実は
・よくわからないまま縁あってその仕事を始めた
↓やってみたら隣の仕事の方が面白いなと気づいた
↓別の人に頼まれた仕事もやることになった
↓やってみたらそれもできるなと思った
↓なりゆきで資格を取ることになった
↓やってるうちにその道にハマった
↓でも会社の都合でその業務がなくなった
仕方なく始めた仕事もまあ、悪くないかなと思った。いろいろ広がった。

というような話がいくらでも転がっている。
動いてきた人には(たとえ一貫性がないように思えても)積み重なっていくものがある。それらをまとめて抽象度を上げてとらえなおしてみると「ようはあなたって…なのね」っていう姿が見えてくる。そこに「その人らしさ」があり「その人の重ねてきたスキル」がある。
でも、
「何がいいんだろう」「何にどう取り組むのが一番効率がいいんだろう」「完璧なタイミングはいつだろう」とかとか言っていると、そこに積みあがるものってほとんどないし、そこで自分が見えてくることも少ない。

いい子だった人、優等生だった人はつい正解を求めて外すことを恐れる。誰もあなたのことなど見張っていないのにね。そして当てにいこうと考えていても、そこに正解は見えてこないんだよね。

でもこれ、実は持って生まれた変わらない性格、とかじゃなく、行動習慣なので、歯磨きみたいに「磨かないと気持ち悪いよね」ってなるまで無理やりでも動いていたら、徐々に変わっていくのよ。

そういう私も10代はそれほど行動力があったほうではなかったと思う。ただ大学以降はどういうわけか周りには「やたら行動的な人」「よく動いていそうな人」がいる環境だったからか、なんとなくつられて動けるようになったなあと自覚している。
とはいえ、まだまだ腰は重いほうだと思うんだけどね(周りはそうは見ていないけど、私の友人はとんでもなくフットワークが軽い連中だらけなので、いつだって叶わない笑)

さてと、あなたはどうする?
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しばたともこ@キャリアコンサルタント
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