見栄とやせ我慢はわたしの生きる知恵

いろんなときに言われることで
・どうやったら待てますか？
・言わないでいるのムリなんです
・信じるってどうしたらいい？
・人に否定されたら辛くないですか？
・初めてのこと、引き受ける勇気はどこから？

みたいなことがいくつもあるんだが、心に浮かぶ答えはだいたい
「丹田に意識を集中させてぐっとこらえる」
…って感じ（丹田の使い方合ってるかどうかは不明・笑）

ようは「そこ出来ない自分でありたくないという見栄」と「しんどくないもん！というやせ我慢」なのだが・笑。

自分が新しいことを覚えたい、始めたいというとき、新たな習慣を身につけたいというとき、とにかくそれは苦しいに決まっている。
出来ないことをさらして出来る人に教えてもらうことも、
これまでやってきたことをやらないようにすることも、
全部、やらずに済めばそっちのほうが楽に決まっている。

でも過去に自分がやってきて今の自分にとってよかったことは、だいたいここのスタートを踏ん張れたかどうかにかかっている。

初めての仕事を頼まれてちょっとしんどいかもな、と思ったときに「大丈夫です。」と見栄を張り、「恥ずかしいな、プレッシャーだな」と思っても「平気です」とやせ我慢をする。現場で鍛えられまくる。もちろんダメ出しうける（笑）

子育てで自分の在り方を変える必要があると気が付いたとき、本当は「今までのように干渉したい、口出したい」という自分がいるのがわかっていて、それは苦しくて、目の前にいる娘のあれこれに物言いたくなっても「これを耐えるのが必要なんだ」と言い聞かせてやせ我慢してきた。

いつだか、自信満々に披露したプレゼンを根底から否定されて、倒れそうになったけど「アドバイスいただけて嬉しいです。凄く勉強になります」っていう態度でい続けたのも、そういうのを受け入れられる懐の深い自分っていう見栄を張っていただけで、ほんとは心のシャッター降ろしたくなることはしょっちゅうある（笑）。

心地よいこと、やりたい（やってあげたい）ことを本能に従ってやり続けていくのは「だってそうしたいんだもん」「（変えるのは必要だと思うけど）無理なんだもん」という自分への甘やかしなんだってことは、もう一人の自分がよくわかっている。
そんなときに別のかっこつけの自分が言う。
「耐えろ。ここは◎◎を選ぶんだろ？」と（ややこしい性格だね笑）

もちろんこれは、一歩間違うと心を偽って自分を追い詰めてしまう恐れがあるのだが、そうじゃなくて、私が見ているのは「遠い未来の目的に到達する世界」なので、過程では当然いい意味で見栄を張らずに教えを乞う（そこは、「誰からも素直に教われる素敵な大人」像（見栄の世界）を脳内で作ってそっちに寄せてる笑）。

先日もロールモデルはいますか？と聞かれて「特にいない」と答えたのだが、そういう意味では、私は私の中に別のロールモデル（私2.0）がいて、必要に応じてそっちに擬態してるのだろうなあ。

ありのままの私、って言葉があるけど、あなたはあなたのままでもちろん良いのだけれど、もしも現状を変えたいと思っている何かがあるのなら、自分の側も変化の一歩を踏み出してみる必要がある。祈ってるだけで自動的に都合のいい未来が転がってくるってわけではないのでね。でもなかなか結果がすぐには出なくて「もうイヤだ」ってなる、その見切りのつけ方が、私から見るとちょっと早すぎるなあ、って思う人はよく見る。
そういうことが繰り返されているのだとしたら、もう少しだけ頑張ってみることも、必要なのかもしれないよ。

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