キャリアのもやもや、どこから来てる？がわかるだけでも全然違う

「ここんとこずっと、なんだかなあ…と思っていたことが、『だからだったのか』とわかって、本当にスッキリしました。来てよかったです」

キャリアデザイン研修を受けてくださった方が最後におっしゃってくれた言葉にあらためて自分も「そうなんだよな」と気づかされた。

これって、
「なんとなく体調が悪いんだけど、近所の病院行っても『様子を見ましょう。気にしすぎないで』って言われてたことが、人間ドックで検査したら「これこれが原因ですね」ってわかるだけでスッキリする、ということと似ていると思う。（だからキャリアを定期的に見直す機会をセルフキャリアドックって言うんだけどね）

どこから来てる？がわかったからって、それはスタートラインに着いたに過ぎないんだけれど、そもそも「何のゲームをやらされているんだっけ？」がわからなければ、準備も対処もできない。けれどもキャリアの悩みってその「どこにいるんだっけ」が見えにくいことが多いので、まずそこに着くことが大きな一歩だから。

研修では、
・自分の価値観や仕事観
・強みや弱み
などを経験の振り返りを通じて探り、語り、聴き
要所要所で「何がそうさせるのか」「どう考えたらいいのか」のレクチャーを入れていく。
前提として「キャリア」はどう創られていくのか（多くの方の誤解があるとこ）、答えは自分の中にあるもので正解はないことをお伝えし
あとは、対話＆ふりかえり＆解説、を繰り返す。

別の方からは
「グループワークが多くて、初対面の方の話を聞いたり聞かれたりすることで、はっと気づけることがよかった」
そんな声もあったように、「自分の中に答えがある」のに「自分だけじゃわからないことが、他者からもたらされる」のがキャリアの話の肝だったりする。

その人のもやもやは、その人の「挑戦すべき課題」だったりもするし、その人の「ちょっとめんどうな思考のクセ」だったりもする。もちろん課題の要因が外にあることも多いが、それに対して「自分がどう在るか」は必ずセットになっている（外側にだけ課題があることは少ない）。

人はみな違う。安心できる場で「自分とは違う」に触れてお互いを鏡に出来ることで、見つかるものは大いにある。それを少しだけ専門家の目線で「こういう現象だよ」「こんなメカニズムになっているよ」と言語化して整理することが、冒頭の「ああ、だからだったのか」につながっていく。

冒頭の方は「キャリアのことをもっと知りたくなりました。」とも言ってくれて、そこにもハッとしたんだけど、
私がGCDFキャリアカウンセラーの学びの場に飛び込んだのは、自分がキャリア迷走期で「やってらんねー！」と思っていたときだったんだけど、学びの日々がどんどん自分を元気にしてくれたことは、よく覚えている。もう「え？こうなってたの？あ～だからか！」「おおおおお！これは知ってるぞ。私これやってきたよ」みたいに大興奮してた（笑）

学ぶことって自分の力になるんだよなあ。
そんなことも参加者のみなさんに改めて思い出させてもらえた気がする。

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