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ルールだからまずは守って…なんてのは笑い飛ばしてさっさと次行こう。

ルールって大事だよね。交通ルールとか安全のためには必須だよね。
それは人間の英知なんだろうからさ。
でも一方で、物ごとをスムーズにするためのルールだったはずがルールが主役になってしまっている場所はたくさんある。
「文句言を言う前に、まず己がルールを守れ」とか言う人が少なくないし、それをしないで「改善を求める」なんてそもそも言う資格がない、という人も多い。

でも一方でね、
たとえば学校現場が、市役所が、融通が利かないし窮屈だしおかしくない?と不満を言う人が山ほどいる。わたしもそう思うことがある。でも「元・中の人」としてはそうなってる現場の理由もよくわかる。

だってね、
「なぜ規制をかけてなかった?」「ルールはどうなってる?」そんな風に言われて叩かれることを恐れるからだよね。無関係な良識的なみなさんから見たらどう考えてもそれは過剰だろうと思うような規制も、ごく一部の過度にモノ言う「責任取れ思考」の人を恐れてしまうから増えているのだよ。普通に生きているあなたが想像もしないくらい、山ほど揚げ足取りの重箱の隅つつくようなクレームがくるのよ。あと「そのくらい考えて常識の範囲で相互にやりとりしてね」ってことまで全部「市役所が決めておけよ」とか「市役所が全部やれ」とか言う人がまあまあいるのよ。マジで。

大半の学校の決まりなんてまさにそれ。先生たちの本質は別に決まりなんてつくりたくない人たちだよ。先生の多くは子ども大好きだし、子どもを信じて子どもの成長に全力で貢献したい人なんだから。なのにそうできなくなっちゃう。
親の中には「うちの子が~したがるから、学校で禁止してください」って要求する人もいる。いやそれ、家庭内でやって…って言い返さないから(言い返せないような空気&そういう強気な人はあんまり先生にならないのかもね)余計なルールがまた増える。

一方で、社会の中ではルールを破ってでも今目の前にある困りごとをどうにかしよう、と動いた人は絶賛される。古くは「命のビザ」の話とか。あとみんな(日頃のルール思考はともかく)自分に対して便宜を図ってもらうことは全面的にOKなんだよね(笑)。なんか矛盾してると思うのだが、そういうと「それはそれ」って言われる。命掛かってる話とは違う、自分の話はそういうことじゃない、っていうけど、そもそも人間いつもの自分がいざってときに出るので、急に柔軟にはならないよ。規律・ルールありきか、自分の意志ありきかっていうのは思考習慣だから。

とか言ってる私も元々はザ・ルールは守るべき、って人だった。
理由は「特に困らないから」ってだけの消極的優等生。
でも要所要所(思春期とか)いろいろと「なんでそれ?」って反発する子どもでもあったので、大人になるにつれ疑問は持てるようになったし、社会人になってからは怒涛のカルチャーショックに触れたので、相当に「前提を疑って自由に考える」人にはなった。それは「社会の常識みたいなのに縛られている自分が一つも得をしない、どころか、どんどんダメな人になっていく」って状況に置かれたからなんだけど。

そんな私だが根っこは堅かったので、子どもが小学生になって学校に向き合ってみてもあまりその在り方に疑問は持たなかった。面倒なこともあるけどあれは必要なことだよね、あんなことくらい適応しないと社会で生きていけないよね、くらいに思っていた。もともと自分は学校に適応できちゃうタイプだったし鈍感だったんだろうね。うちの子どもたちもまあまあそうだったから。

ところがそこから数年後、長女が受験をして入学した中学で「え?こんなのありなの?」に山ほど出会った。めちゃくちゃ面白かった。ここは本当に、自由と自立心に満ちた学校だった(余談だけどうちの長女は藤井7冠の中高の先輩♡)

さまざまなことが重なっていき、大切なことはなにかって信念が生まれ経験とともにどんどん私も自由になっていった。さらに中の人(市教育委員会の事務局職員)としても教育に関わるなかで大きく認識が変わった。人生(市役所時代だけじゃなく社会人全般)で一番挑戦的な仕事をしたのは、教育委員会の職員時代だったよね。前例すっとばしたいい仕事したよ(笑)
でも、そんな私にとってもそして最近の最大の衝撃は、友人が運営しているオルタナティブスクール「瀬戸ツクルスクール」の運動会。中学生女子2人主催者となり、小1~中3の子どもたちが参加していた場の映像を見た。(この学校の説明はこちらを。運動会の件は映像上映会がいろいろ企画されているので、興味があったらお問い合わせください。)

それを見て改めて思った。子どもたちは大人がルールを決めなくても(むしろ決めないほうが)発想力や協力する力、場を見て主体的に動く力、お互いを尊重する力がこんなにも育つんだ、ってこと。
え?一般の小中の運動会の練習でずっと先生の指示が飛びまくっているあれはなんなの?と過去の自分の記憶がバグった(笑)。

イノベーションが…
AI時代に必要な力は…
とか言って難しい顔している大人の世界線が遠くかすんで見えた。

これまでも(今も)新しいものを生み出した若い人が、ろくに生み出せてない年長者に「態度が悪い」とかって言われて叩かれて適応してつまらなくなるか、とっとと国外に出て行っちゃうかのみたいになってる国になっているのに、今なおそんな「ルールが気に入らない、変えたいっていうのは、ルールを守ってから言え」とかやってて30年たってるんだよね。それ必要?

スポーツの世界でも、服装が態度がって一部の人に叩かれてる選手がいたり、歯を食いしばって世界の頂点にって言って苦戦している分野と、「自由に仲良く」ってやって世界のトップに軽やかに立っちゃう若者の世界があって、ほんとに結果出したいのか、プロセスの正しさみたいなのをただ押し付けたいのか、どっちの世界で生きたい?って思う。

そして女性にとってはずっとその「男性社会で作られたルール」に適応することが苦しくて大変だったはずなのに、その世界になんとか適応しきった女性が男性以上に「ルールを破りたいならルールを守り切ってから来い」みたいに言う現象が不毛すぎて先輩としてはもう反省しかない。守る必要もないようなルール、疑ってもみないで固執しているほうを私は笑いたい。

あちこちでルールが先みたいに思っている場がたくさんある。
でもね、それが壁で変えられないって思っている人は、そこにご理解をいただくとかいうのはうんと後回しにしていいから、さっさと好きにやったらいいよ。ルールが神みたいになっている場所ほど有為の若者は近づかなくて、きっと滅びていくのよ。そんなこと言ってもルールが必要な場所がある…って大人は言うけどそう思うなら本気で「ルールが絶対派は黙って退場して若い人に場所をあけろ」って思うよ。いない、いないってただ嘆いてるんじゃなくてね。

こんなこと言ってる私もルールがちゃんと運営されているほうが落ち着くんだよ笑。でもね、必要ならば全身全霊かけてやせ我慢して変わろうとしていくから。ここは 必死だけど絶対に約束する。
だからね、みんな、どうでもいいルールなんて一緒に無効にしていこうよ。

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