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言ったらやるはずなのに、やらないのは相手にやる気がないからなの?

ちょっと前に知らない人が書いているtweet見て思ったこと。
「どうしたら~できますか」って聞かれて
「Aしたらできるよ」と答えたら
「Aは苦手なので」
「Bという方法もあるよ」に対しては
「Bは値段がちょっとあわないので」
「じゃあCしかないかなあ」と伝えたら
「Cは気分的にいやです」
…そんな会話を繰り返して嫌気がさして相手との関係を断った、みたいな話(ちょっと内容は変えています)

その人がどんな文脈でその対応にいたったのか、その人のお仕事がなんなのかわからないので、これについては何も言うことはないのですが
(でも、エドガー・シャインの「人を助けるとはどういうことか」に出てくるエピソードをいくつか思い出しました・キャリコン職業病・笑)

似たような話をよく聞かされるのを思い出しまして、書いています。

「もっと積極的にやりなさい」と部下に言っているのに部下がやらない
「家に帰ったらまず宿題をやるように」と子どもに言うけどやらない

こういうのです。よくありますよね。
で、たとえば親が子に言うやつでは「じゃあ、お父さん(お母さん)はお酒の量減らすっていって、守れてるんでしたっけ?」みたいなことを問い返します(笑いながらですよ)。
「あー、確かにできてませんねえ(笑)」ってなるのが善良な親のみなさんのパターンです。もちろんいきなりこんな聞き返しはしませんが、そんなやりとりから「じゃあ別のやり方したほうがいいのかなあ」なんて話になっていきます。
子どもの行動はどうなっているのか、
どんなふうに動くのが得意なのか、
そもそもこのルールは絶対必要なのか、
一つ一つ確認していくと「ああ、そんなこと全然考えてなかったです」とか「言えばやれるってもんじゃないですよね」とか「声かけるだけじゃなくて、一緒にやるのが(我が子の場合)いいのかもしれない」とか、工夫を思いついたりします。

部下への声掛けでも同じことです。
相手のその行動にはどんな背景があるんだろうか。
相手はその行動をどうして選んでいるのだろうか。
その結果何を得ているのだろうか。
そんなことを観察し、話をちゃんと聴き、問いかけて一緒に考えていこうとする必要があります。それもしないで「言ってもやらないあいつはダメ」と言ってる側がダメなのかもしれませんよ。

もちろんそうやって関わり方を工夫しても何も変わらない人もいるでしょう。ただ、その工夫を1つもしないで「助言をする」⇒「注意をする」⇒「叱責する」⇒「大きな声で叱責する」って、強度だけ変えている人のなんと多いことでしょう。

相手のためを思っている熱心な人ほど、そこを見落としている気がします。

ちなみにキャリアコンサルタントは、別にアドバイスして教えてあげるお仕事ではありません(必要な情報提供はしますが)。本人がなぜかやってしまう良くない行動や思考のクセの背景を問いかけながら探し、本人が自己決定して足を踏み出すための伴走者です。
人は、自分で決めて動かなければ変われないし、続けられないですからね。


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