見出し画像

いつものキャリコンじゃなくて、リフレクティング・アプローチでやってみた件

学び仲間のみどりさんの企画でリフレクティング・アプローチというスタイルのセッションの聞き手をさせてもらった。とても興味深い体験だったし、可能性を非常に感じられる場でもあった。

(このみどりさんのnote↓↓の真ん中あたりが、この企画の説明)

簡単に一言でいうと、すごくよかった!←簡単すぎ笑
と同時に、とっても疲れた(聞き手としてはハードだった・笑)。
でも全く違う世界が見えた気がしたし、改めて聴く&問う&考える&話す、ということを同時にすることってむずかしいんだなと確認できた気がした。


リフレクティングというのは、聞き手と話し手の2人のやりとりを、リフレクティングをする他のメンバーたちが黙って聞きます。
ある程度の時間が来たら、いったんそのやり取りを中断してもらい、リフレクティンググループが、聞いていて受け取ったことをそのグループのなかで話し合います。
話し手の人には、その様子を外から、ただ見るともなく見ていてもらいます。

こういう特殊な構造になっている。
マジックミラーの外側に人がいて、観察している感じね。
この日の流れは、こんな感じ。
①話し手(相談者)と聞き手の対話 10分
②外から見ていた人(聞き手を交えて)の対話 12分 
③話し手と聞き手の対話 10分
④外から見ていた人(+聞き手)の対話 12分
⑤話し手と聞き手の対話 6分

①は基本的に日頃のキャリアコンサルタントとクライアントの在り方。クライアントが話したいことを聞き、必要な問いを返す。
②のときの話し手はそこで「自分のことについて語られている」場面を見てもいいし見なくてもいい(聞こえてはくるが)。座ってても歩いててもいい。とにかく自由に、そして受け取っても受け取らなくてもいい。
③になると、②を聞いて思ったことを加えて話すことになる(加えなくてもいい)。何をどう加えて(加えずに)選んで(選ばずに)話すかを、話し手は決めることができる。

普段の1対1のやりとりと最大の違いはこの「自分について語られたことの何を受け取って何について話すかをじっくり選べる」ということ。②や④の場面でいろんな話がされる中で「自分がこのことを語りたいな」と思うことをゆっくり考えられる余地があるということ。

私(だけでなくカウンセラーと言われる人も含めて)はもちろん、日頃からトレーニングする中で「クライアントが何を話したいのか」を大切に聴くことを叩き込まれているわけだが、それでもクライアントの性格、カウンセラーとの相性、1対1という空間の特殊性、話すのが苦手な人、とっさに聞かれたことを答えるのが困難な人など、状況はさまざまだ。クライアントが思いがけず「別の話がしたかったのに、あっちの方向に行っちゃった…」と思うような流れになることだってあるかもしれない。

でもこのリフレクティングのスタイルは「話す」と「聴く」を分けられていること、語られた話のどれを答えるかを選べることなどにより、短い時間なのに思った以上に深くクライアント(話し手)の姿が見えたように思えたし、クライアント(話し手)は落ち着いて語りたいことを選べているように思えた。

ちなみに②や④のときの外側にいる人の語りのエチケットとして、
・よい噂話をする
・ダメ出しや決めつけをしない
・アドバイスをしようとしない(別の見方や可能性の提案はあり)
という3点が示されていたのもよかったと思う(まあまあ最初はハードル高くて、みんなめっちゃ言葉を選んでたけど・笑)

何にせよ初めての経験で、正直セッションの短さ(10分×2+6分)で一体何がどうなるのか、どう聞けるのかという不安はめーっちゃあった。高い集中力を保ったまま3人やったので、燃え尽きて真っ白になった(笑)。
でもやってみて、ほんとその価値はあった。難しかったけどね…(公開ロープレ状態でもあるし・笑)。お役目は果たせたのでほっとしてる(あとのビール旨かった笑)

というのが大まかな流れなのだが、ここからは聞き手として「何がどういつもと違ったのか」をふりかえってみたい。長くなるしこの先興味があるのは聞き手になる側の人だろうと思うので、興味のない方はどうぞスルーで笑

さて、普段のキャリアコンサルタントとしてクライアントの話を聴く、というときの最初の10分ってどんな時間なのか。それはたとえば資格試験の実技(15分)で何を求められるか、と考えると、ほぼクライアントの話を受け止めてクライアントから「この人は話しても大丈夫そうだな」と思ってもらえるための時間とされている。だから話をまっすぐ聞いて受け止めて「しっかりと聞いていますよ。このように理解しましたよ」をすることに集中する。
さらに、試験ではなく普段のわたしでいっても、60分(先月までは90分)のうちの最初の10分なのだから、そうとうゆったりと「話したいことを聞かせてくれたらいいよ」って思って聞いている。

でも今回は、かなり違う。
もちろんクライアントとの関係構築(話しても大丈夫だと思ってもらえること)は重要だが、とはいえ、それだけで終わってもいいのか?ともう一人の私は思った。だってそのあと、この10分を聞いたうえでリフレクティングチームのみんなが「よいうわさ話」をするのだ。なにかそれなりの切り口、いろんな視点での問いが生まれるような材料に、できる限りしたい、それが話し手のためにもなるでしょ?とか思ってしまう(問題解決志向の強い自分の癖でもある)。

そんな葛藤を抱えながらの10分間。時間管理もしながら、でも、話し手が話したいことを話すことを邪魔せず、けれども、外部の耳に多様な材料を渡したい、という複数ある到達目的で頭から火が出そうだったよね(笑)

終わった後で私をよく知るみどりさんが(私のキャリアコンサルティングを受けてくれた経験もあるので)「ちょっといつもと聞き方(問い方)が違ってました?」と指摘してくれた。まさにそうで、いつもよりわずかに早く、わずかに深く問い、聴いてみたからね。

とはいえ、実はたまたま話し手をしてくれた方たちはよく知っている人で、信頼関係を0から作ったわけではないので、かなりショートカットして踏み込んでいただろうなと思う。それがどうだったのかは、多分その10分だけではなくトータル26分の結果がどうだったかで変わってくるんだろうな。

つまり、この方法だと、カウンセラーの力量だけに依存しないともいえる。もちろんカウンセラーの力量が0なら、掛け算しても0なんだが、いろんな組み合わせややり方を工夫したら、いろんな可能性がありそうだなということも思ったので、今回noteに記しておこうと思う。

今回、みどりさんに本もいくつか紹介してもらったので、自分なりのふりかえりもしておくつもり。いろんな仮説を立てながら作りこんでみたい。ちゃんとした心理療法の一つなので、軽い気持ちで扱うつもりは毛頭ないし次やるときもみどりさんと一緒にやるつもり。

とはいえ、書いててもきっとこの雰囲気はちゃんとは伝わらないと思うのでぜひ、みんな話し手の体験をするといいと思う。日頃反射で答えてしまったり、答えに窮して困ってしまったり、という状況がある人には特におすすめしたい(キャリコンの人にも話し手の側にぜひ、とお勧めしたい)

…次回開催がいつかは未定だけど、ご希望いただければ早めにやるかも。もし興味があったらお知らせくださいね♪

【お仕事の問い合わせ&ご相談&お申込みは以下のフォームへ】
キャリアコンサルティング 対面orオンライン
キャリアって人生そのものです。仕事も転職も、人間関係も、その他ちょっとモヤっとすること、コミュニケーション課題や起業相談もどうぞ
16500円(60分) ※対面希望はご相談ください
◆伴走コーチング オンラインのみ
月1度×3回~で、行動を変えていくお手伝いをします。コミュニケーションの具体的な練習をしている方も、「宿題」をやるための伴走者もOKです。
8800円(45分)×3回 
【3月の予約可能日】
10日、11日、12日、14日、15日、17日、20日、21日、22日、23日、26日、28日、29日、31日
※候補日になくても時間帯によって可能な日はあります。お問い合わせください。朝8時(始)~夜22時(終)まで可能です(原則はオンラインです)
お申込み・問い合わせはこちらです↓↓↓


サポートを頂いたら…どうしましょう?そんな奇特な方がいたりしたら、全力でキャリア満足につながる日々の実現をお祈りします♡