いい家族とか、幸福とか、しみじみ考えたのがまさかのビフォーアフター笑

日曜日の昼間にふとテレビをつけたら「劇的ビフォーアフター」（再放送）をやっていた。なんとなくつけっぱなしにしていたんだけど途中からガン見しちゃって、最後しみじみ「いいなあ、この感じ」ってなってた（笑）

番組のことを知らない人がいるかもなので、簡単に説明すると
なんか家に困りごとを抱えた方の家を「匠」っていうプロが大規模リフォームするけど、あまりに使用前使用後の落差が大きくて、みんな「おおおおお！」ってなって、依頼した家族は泣く、みたいなやつです（雑な説明）。
困りごとのレベルがまあまあ高くて無理ゲーなので、視聴者としても「この状況でどうすんねん？」ってわがことのように見るわけで、レギュラー番組の頃は結構毎週見てましたっけね。いつだ？笑

ということでいつの放送の再放送なのかわからないんだけど、ふと見たらやっていて、2時間見てしまった私です（多分東海ローカル・笑）。

結論から言うと、アフターの家族の様子にしみじみしちゃったんですよ。
ああ、これはホントに幸せだなあと。そこから人生観とか幸福感みたいなことを考えさせられたよ、というのが、今日言いたいことです。一応キャリアの話ですよ。

依頼者は息子（40代）。
対象は親（70代）の家。もともとは料理旅館で何年か前に廃業している。海に面した宿で、取れたての魚をお父さんが料理して出していたお宿。海の目の前にオーシャンビューの客室が数部屋あって、母屋はその後ろに最低限の間取りである。広さは十二分、というか十分すぎて、両親が2人で済むには広すぎる。なのにお客様仕様だから母屋から海は見えないし、お風呂が酷いとかいろいろ問題は多い。で息子は「頑張って働いてきた両親がこの先ゆったり楽しく暮らせる家に」と願って大金払って依頼した。母は目の前の海にふらっと釣り糸たらして魚を釣るのが趣味で、父はその魚も含め「取れたての魚は生け簀で一晩寝かせたあとが美味しい」というこだわりの料理人。
アフターは感動的な家だった。
いくつかの取り壊し、大胆な間取り変更、それはまあいつも通り。
でもそこに私が惹かれたわけじゃない。

両親はもう事業を引退していて、けどお元気で、大胆にダウンサイジングしたあとの目の前の海を楽しめる間取りで、お父さんは海を見ながらビールを飲み、目の前の海で採れる魚を一番おいしい状態で料理できる。お母さんはお父さんの様子を見ながら、自分は好きに釣りをしたい。全部ムリなく叶った。さらに、空きスペースをリフォームして息子が楽しむシーカヤックの倉庫兼仲間と集う場所になっていた。この息子の家族が一切出てこなかったので、彼は独身なのかもしれない。でも海の仲間の友だちがたくさんいて、趣味があって、とっても楽しそう。それを両親も別に何とも思ってない。自然な感じ。

いい家族像って言うパターンや、人生の成功って言われる典型とはちょっと違う。でもとにかく3人がそれぞれに幸せそうで、必要十分な環境だよなって思ったら見ていて心があったかくなった。
幸せってオリジナルのものだよな、っていうのはまさに「それぞれのキャリアを大切にすること」で、適当に見ていたのにちょっと頭殴られた気になった。

成功とか幸せとかの指標をうっかり外に求めてしまう人は「●●じゃなきゃ」「××がないので」「ふつう～～ですよね」「もう〇歳なのに」みたいなことを言う。
それはそれ、人は人、あなたはあなた。
そういうことをいつもお話しているけれど、この番組で見たあまりに自然に無理のない「幸せだなあ」と見えた光景は、改めて「そういうことだよな」を感じさせてもらった。テキトーに見てたはずだったのにね。

あ、キャリアコンサルタントってなんでもかんでも「キャリアに引き付けて考える」という病気なのです（笑）

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