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フリーのリノベデザイナーという仕事

忙しかった仕事がひと段落すると、いつも今後の仕事についてあれこれ考える。でもいつもメモ帳に走り書きをするだけで終わってしまうので、何も変化がないまま、また仕事に追われる日々になる。

考えたあれこれをこのnoteに書けば、もしかしたら誰かが見てくれて、回り回って何か変化が起きるかも。とにかく発信してみよう。と思い、書いています。


マンションリノベには2種類ある

中古マンションをリノベーションする際の、設計・内装デザイン担当が私の役割で、現在はその仕事をフリーランスでやっています。

私は設計担当ですが、その他には施工管理担当の現場監督、工事担当の大工さんをはじめ各種職人さんたち、キッチンやお風呂などの住設メーカーさんたち、などがチームになってリノベをします。

マンションリノベの仕事は2種類あって、

A:リノベしたいお客様と打合せをして、お客様の家をリノベをする仕事

B:リノベ済マンションとして売り出すために、リノベをする仕事

この2つに分かれると思います。

Aパターンは、リノベ会社(工務店)と契約したお客様の家をリノベする仕事なので、設計担当としての目標は「お客様の理想を叶えること」です。

Bパターンは、リノベ会社や不動産屋が所有している中古マンションを、リノベをして魅力的にする仕事なので、設計担当としての目標は「売れるマンションをつくること」です。

ちなみに、私は現在Bパターンの仕事をメインとしています。(追記:2021年12月現在はA・Bパターン同じぐらいの割合です)

具体的に何をしているのか

Bパターンの仕事の中でも色々と違いはありますが、具体的な仕事の流れとしてはこんな感じです。

・リノベ会社や不動産屋からリノベ設計の依頼を頂く

・現地調査、略して現調を行い、既存図面(現況図とも言う)を作成する

・設計、デザインする

・見積もりを依頼して予算を確定し、依頼主から工事の承認を得る

・リノベ工事着工、現場確認を行う

・リノベ工事完了、竣工検査を行う

・家具や雑貨の装飾をすることも

以上がおおまかな流れです。

このパターンは施主(お客様)がいないので、打合せ時間は必要ないのですが、その分どんな設計・デザインにするかを自分自身で熟考し、すべてにおいて自分で決めていく必要があります。

Aパターンのように施主がいれば、施主が気に入る設計・デザインという正解がありますが、Bパターンには正解がないのでその点が悩ましいところかなと思います。

これからやりたいこと

一番初めに書いた「あれこれ考える」こととは、この先の仕事のことです。

Aパターンの、お客様ありきリノベじゃないとできないこともやってみたい。

思い切った個性的な間取りの設計や、独創的な色使いなどは、Bパターンではなかなか挑戦できません。売れないと困るから・・・。でも、お客様とならできる気がします。

部屋を仕切らずどどーんと広いワンルームにしたり、廊下の床もすべて畳敷きにしてみたり、カラフルな色や個性的な形のタイルを使ったり、おばあちゃんちのようにレトロで懐かしい内装にしたり、など。

理想的なのは、お客様から直接指名してもらうこと。だなと思います。

そのためには、私が設計したらこんなリノベできますよ!というのを発信していかないと。そしてそのお客様を紹介できて、私が設計担当OKなリノベ会社をもっと増やさないといけない。

というか、そんな「指名制リノベ」をスタンダードな選択肢として選べるようになればいいのに。これは何年も前から考えていることですが。

通常、お客様は設計担当者を選べません。相性がいい設計担当者じゃないとお客様がかわいそうだ。と、過去に社員として設計担当をしていてよく思いました。・・・長くなりそうだからまた別の記事で書きます。

仲間がほしい

フリーランスで私と同じ仕事をしている人が周りにまったくいません。少ないのか、出逢っていないだけなのか。情報交換ができたら嬉しいのでもしこの記事を見ている方がいたら仲良くしてください!

この記事は誰かの役に立つものではないと思うけど、今後は、フリーだからこそ言えるリノベ業界の話や、おすすめ建材・商品を紹介していけたらと思います。

2021年12月1日追記

今日で私は35歳になりました。この記事を最初に書いてから約1年ほど経過しましたが、おかげさまで現在もフリーランスのリノベデザイナーとして活動できています。新たにご依頼いただけるリノベ会社さんも増えて、フリーならではの自由で柔軟な働き方を楽しめています。出会うお客様(お施主様)も皆さん優しくて、打合せも楽しく進められています。自分の中で課題はまだたくさんあるし、リノベデザイナー仲間も身近にはいませんが、35歳もきっと新たな出会いやチャンスがあると信じて、日々感謝を忘れずに生きていきたいと思います。

2024年5月追記

3年前にこの記事を書いてから、noteをきっかけにたくさんの方と出会うことができました。少しずつですが記事を増やしていくごとに、嬉しい出会いも増えていきました。

Google検索で「フリーランス リノベーション」または「リノベデザイナー」と検索すると、この記事がトップ表示されます。noteすごい。

noteからInstagramに飛んで、そこからメッセージを送ってくれる方がたくさんいて、書いてよかった!と毎回嬉しくなります。

3年前と変わらず、今もフリーランスのリノベデザイナーとして仕事が続けられていることに感謝しています。


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