【#10越後姫日記】元気な良い苗作りを目指して仮植に取り組んだ3日間
新潟のブランド苺・越後姫栽培の今を綴る、日記コーナーです!
つい先週、苺苗の仮植を行いました。
仮植は、苗作り用の小さなポットへ子株を植え替える作業の事。
一言で仮植と言っても工程がいくつかに分かれているんですね~
その様子をご紹介したいと思います。
ちょこっと振り返り
次のシーズンへの準備を始めたのは3月の親株の鉢上げ。
小さな苗ですが、これが3か月も経つとランナー(弦)が伸びて2mほどの長さに!
ということで、この伸びに伸びたランナーから子株を切り分け、ポットに植え替える作業がこれからご紹介する、仮植となります。
前回までの詳細は、こちらの記事を見てみてください♪
いざ!親株を収穫し子株に切り分ける
7月某日、気温30度の中作業を開始。
まずハウス内でうっそうと茂る、苺の親株を鎌で刈取ります。
刈り取った親株を移動し、子株へと切り分けます。
猛暑だけではなく、突然の雷雨やら強い風の妨害を受けながらも黙々と子株を作り続けます。
今年の天気、不安定すぎ!!
苺をお風呂へ
そして子株がある程度まとまって出来たら、温湯消毒をします。
こうしてお湯で病原菌や虫をやっつけ、クリーンな状態にしてからポットへ植えていきます。
ようやく植えます
お風呂から上がったら、いよいよ植えます。
土がすでに入っているポットに浅めに子株を植え、茎の分かれ目に挟むようにY字型のピック(オレンジ色)を差し込みます。
植える
差し込む
植える
差し込む
そう、ひたすら。
その数8000超え!
子株を深く植えたり、このオレンジのピックをズプッと奥深くまで差し込んだりしてしまうと、根が張れる面積が少なくなってしまいます。
植物の生育の良さは根がバロメーターです。
根が張って十分に育った苗と、根の張りがイマイチな苗ではその後の苺の収穫に大きく影響が出てきていしまいます。
昔から農家に伝わる言葉に「苗半作」というものがあります。
これは、「農作物の生産において、育てた苗の良し悪しでその年の結果が半分くらい決まってくる」という意味。
良い苗作りがまず大前提なのです!
昨年初めてこの作業をした際は、ピックを深く差し過ぎてしまったものがちらほら見受けられましたが、今年はみないい塩梅でできたよう。
少しずつ成長している新発田ファームなのでした!!