見出し画像

【#3越後姫日記】花もいろいろ。実もいろいろ。

12月10日㈮ 天気:晴れ 最高気温13度 最低気温1度

こんにちは!そろそろクリスマスが近づいてまいりましたね。
コンビニに行けばケーキのチラシ、テレビを着ければ素敵なディナーが映ったクリスマスのCM。苺にまず目が行く井上です。
今日も栽培日記やっていきますよ~

日に日に開花数が増加中

昨日、今日と全国的に天気が良いようですね!
新潟も今めちゃくちゃ晴れて、ハウスに行くと‟むわん”とほんのり蒸し風呂な感覚になりました。
さてさて新発田ファームの越後姫ちゃん、今はこんな感じですくすく育っています。
花って1つの株にこんなにつくんですね!

画像1

この株には花(実含めて)が9個も!
ほかの株に目を向けると、ピンク色の花を見つけました。
これは何か特別な実になるんだろうか?

画像2


ひょっとして、めちゃくちゃ栄養が詰まっているから花がピンクになり「美味しくなるよ~」のサインかも!?
と期待して、高橋に聞いてみると・・・・。

「これ、受粉不良の花ですよ。受粉がうまくいかなかった花はピンクになるみたい」

えーーーそうなんだーーー・・・(´;ω;`)ショボン

受粉場所にムラが起きた時のほか、ハウス内の環境にも大きく左右されるようです。温度が低かったのかな。
受粉不良となってしまった場合、奇形になる場合もよくあるようで、これからどんな成長を遂げていくのか、見守っていきたいですね。
すごい芸術的な苺アートになったりして!?(笑)

質と量の間で揺れる農家心

苺栽培1シーズン目ということで、全てが実験。
肥料・農薬の使い方、環境の整え方、葉かきの度合い、ぜーんぶがお試し。
それでもやっぱり、ちゃんと結果に繋げなきゃ私たちはご飯を食べていけないので、必死に試行錯誤を重ねます。
「初めてだから」という言い訳はしたくない。
そんなこんなで、もっぱらの悩みは花の選定。
花が多ければ実がたくさんなるけど、粒が小さくなったり味がのらなかったり、質面への不安が出てきます。
かといって、摘果てきか(果実の間引き)を行えば1つの実にいきわたる栄養が増え、食味がよく、大きくなるけど、そう単純ではない。
どれだけ摘果したら、どう効果が出るのか分からない。
一挙両得の手があればいいんですけどね。

存在感大のボスと出会った

ハウス内を見回っている時に、ひとつ気になったことが。
なんか、妙に大きい花?実?があるのです。
どの株にも必ず、ほかと比べて目を引く大きさのものがあります。
みなさんわかりますか?

画像3

よーくみると・・・

画像4

がく片がたくさん生えていてボリューム大。成長も進んでいます。
この実は頂果房ちょうかぼうといって、株が1番最初につける1番果のこと。この頂果房ちょうかぼうを筆頭に、続々と花芽が出て実となっていきます。いわば各株のボス!

このボスは、ほぼ高確率でほかの実と比べると大きく立派に育ちます。
さすがボス!すごいぜボス!
1つの株に1つの頂果が基本ですが、大きな株の場合は複数なることもあるんだとか。
ということはですよ、このボスに全集中してほかの実を落としてしまえば栄養はどんどん届き、やがては某球団も驚きのビッグボスとなるわけです。

しかし、その代償はもちろんあります。
株への負担は相当大きく、短命となってしまいます。
安定した出荷が出来なくなってしまうので、ここは農園さんごとの考え方によって、方針が変わるところではないでしょうか。
ビッグボス詰合せ、かなり心を鷲掴みにされますけどね。

今年は「見守る」

そんなことで悩みの種は尽きないものですが、まずはやってみないと分からないですよね。
今年は、あまり摘果もせず最低限のお手入れを行っていこうかと思います。
これから春先にかけて病気にかかりやすい時期となってくるので、そちらにも目を光らせながら取り組んでいきます。

【お知らせ】
2月15日まで、クラウドファンディング挑戦し、皆さまからのご支援を募っています。お力添えを頂けるととっても嬉しいです!下記URLから覗いてみてください(*'▽')


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?