着道楽の母を持つ娘だから気付けたこと

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　我が家で咲いている牡丹

母が着道楽だったので……
小学生の頃のお出掛けはいつもデパートでした。
母の服は常にブランド、着物選びもいつも付き合っていました。

そして大人になり気付くことが。

オートクチュールの服や人間国宝クラスのお着物と、
プレタポルテの違いをこう思っています。

オートクチュールや人間国宝クラスのお着物は、
一度みたら忘れられない素晴らしさがある。
ゆえに何回も着られない。


パーティなどで競う女性達には必須アイテムですね。


そう言う女性は、
『雨の日こそ白い着物を着る勇気』を持つそうです。泥はねなど気にせず。


超お金持ちだと、1回着るだけにン百万も出せるからでしょうね。
昔の女優さんはこの気質だったとか。

私も人間国宝の方の着物を何回か観たことがありますが覚えています。
何気なく、さりげなく違うんです。
やはり記憶に着物が残っています。
着ている方の顔は覚えていないのにね(笑)

プレタポルテは印象深くなく何回も着られる服だと思います。

オシャレな母から学んだのは、季節を少し先取りかしら？

例えば、8月15日を過ぎたら『白』は着ず『秋色』にします。
季節を感じる『色』は大事にしていました。ハンドバックや靴にまで。

あと母は女性に褒められる服を選びません。
常に男性に褒められる服を選びます。決して露出は少なく・・・

ファッションの世界は、女性に「ステキ」と褒められる服に思います。
男性は褒める服はちょっとそれとは違う気がします。

男性に褒められる服って流行の最先端では無く、平凡な中におしゃれを感じる可愛さがある感じと言うか～母は常にそれに拘り服を選びました。

流行は少し取り入れるだけでした。何より少し可愛らしく女らしくでした。

父にも「今日はステキだね。」と言われたい母でした。


ファッション誌は女性に褒められる服だと私は思っています。
着道楽の母をもったゆえの気付きでしょうね。