#22 もののみかた

平成3年9月28日早朝、台風19号が青森県を襲った。
前代未聞の猛烈な風が吹き、建物等には甚大な被害。
収穫期を間近に控えたりんごもほぼ壊滅状態。

9割がたのリンゴが出荷できなくなった。
落ちたリンゴを拾い集めながら、どうしようもない状況に途方にくれた。

そんな状況を見て、りんご生産に見切りをつけた人もいた。

ところが、この危機的な状況をいとも簡単に切り抜ける打開策が、若いリンゴ農園経営者の間から提案された。

全国の神社で、受験生に縁起物として販売し、
併せてりんご栽培の起死回生の一助にしようというアイデアが出された。

これが「落ちないりんご」
「落ちないリンゴ」は瞬く間に完売し、リンゴ農園の経営は守られました。

大事なのは着眼点

落ちたリンゴを見るか?
落ちなかったリンゴを見るか?

Is the glass half empty or half full?
「水が半分しか入っていない」と考えるか
「水が半分も入っている」と考えるか

ないものに目を向けるのではなく、
あるものに目を向ける。

ダメなところはすぐ目につくのに、
良いところはなかなか見えないものである。

意識しないと良いところは見えない。
これはトレーニングが必要!

学校の先生は注意する(悪いところを見つける)ことが仕事ではない。

生徒の可能性(良いところ伸ばす)を広げることが仕事だと思う。

先生こそ「美点凝視」の意識を持つ。 

相手の短所や欠点に目を向けるのではなく、長所や徳性に目を向ける。そんな先生に教わった生徒もそのような視点を持つようになり、いつか窮地を救うヒーローになるのではないかと想像を膨らませている!

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