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メキシコ青年海外協力隊活動記録1ヶ月目~渡航から赴任まで~

新卒で環境コンサルタントとして7年勤務したのち、JICA青年海外協力隊(2023-4次隊)の「環境教育」隊員として、2024年5月7日からメキシコで活動しています。
ここでは日本出発から配属先への赴任までの1ヶ月間の活動を紹介します。


成田空港出発

隊員同士が集まって出国します。特にJICA職員も航空券を手配してくれた旅行代理店の人も来ません。南極観測隊のような大規模なセレモニーはなく、見送りに来てくれた隊員仲間が送り出してくれました。

成田空港でのお見送り

現地空港到着

入国スタンプは在留カード発行に不可欠なので、キチンともらいましょう。
メキシコでは入国時のVISA(日本で取得したVISA)は短期滞在用のため、入国目的で「2年間活動する」と言うと混乱する場合がありますが、その時には「VISAを切替予定です」と伝えましょう。

在外事務所オリンテーション(3日間)

JICAメキシコ事務所ではメキシコで生活・活動するに当たり必要な以下の項目のオリエンテーションを受けました。
・メキシコでの安全対策、健康管理
・メキシコにおけるJICA事業の概要
・ボランティア活動の報告書について(隊員手引き参照)
・携帯電話の設定(緊急連絡先登録)

日本大使館への表敬訪問(半日)

各自で自己紹介、活動内容を1~2分程度で発表します。
国によっては大使と会うことができるようですが、メキシコのようなODA卒業国ではJICAボランティアのプライオリティはあまり高くない印象でした。

在墨日本大使館はビルの1フロアに入っているため、VIVANのように逃げ込むことが出来ません。

語学学校(3週間程度)

中南米だと駒ヶ根で学んだスペイン語の復習をします(DELEレベルだと A1~A2くらい)。他地域だと現地語を勉強する期間です。
メキシコでは首都CDMXから車で3時間離れたケレタロ(Querétaro)でホームステイをしつつ語学学校O.L.Eに通います。CDMXから離れる理由はおそらく治安でしょう。ケレタロは旧市街が世界遺産になっており、治安が良くまた語学学校が多いです。そのため町全体でスペイン語に不慣れな外国人を受け入れる空気があるように感じました。
町はとてもきれいで、ヨーロッパにいるようです。ただし、2024年5~6月は記録的な猛暑、そして蚊とG虫が多くて大変でした。旅行で行くなら同期間は避けた方がいいです(隊員は避けられませんが)

ケレタロは教会、美術館、博物館もたくさん在って楽しいところです。

劇的な語学力UPには繋がらない(と思います)が、市場での買い方、メキシコの文化等を知ることができるため、生きていくには最低限必要な語学を習得できます。また赴任後に歌手の名前とか知っていると意外と盛り上がりました。

2~5人のクラスでした
市場での買い物

住まいはホームステイでしたが、基本的に不干渉でバストイレ、キッチンも別でした。でも、休日には飲みやドライブに連れて行ってくれる良い大家さんでした。
同期隊員がいる場合、日本人同士でわちゃわちゃできる最後の機会です。

メキシコ外務省での着任式(半日)

語学訓練終了後に、JICA事務所とメキシコ外務省共同で着任式が開催されます。
語学学校で身に着けたスキルをもとに、3分間で自己紹介と活動内容をプレゼンします。
着任式の後、それぞれの任地に向けて旅立ちます。駒ヶ根で2か月、ケレタロで1ヶ月過ごした同期隊員とはここでお別れです(心細くなります)。

この期間中のJICA事務所の活動

隊員が語学学校に行っている間にJICA事務所は赴任に当たって以下の手続きをしているようです。
①在留カードの申請(対メキシコ外務省)
②赴任地の住まいの選定
 ※赴任地の住まいについては長くなったので「別記事」にしました。

【在留カード】

メキシコでは在留カードがパスポートに次ぐ身分証明書であり、常時携帯が義務付けられている(パスポートは家に置いてよいらしい)。
この在留カードがあると、メキシコで住んで働いている外国人扱いになるので、博物館などが日曜日に無料で入ることが出来ます(施設による)。
在留カードが発行(3~4週間)されると、納税者番号の発行手続き(4~5週間)に移り、納税者番号を手にして初めて銀行口座が開設できます。
それまでの生活費は現金手渡しの為、JICAボランティア調整員は各地に散らばる隊員に届けてくれます(調整員も大変ですね💦)。

以上がメキシコでの最初の1ヶ月です。質問や他の国の事情などあればコメントにてお願いします。

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