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【インド旅行記】コルカタ(三・四日目後半)

コルカタ最終日。昼12時過ぎになり、ちょっくら休憩しに「Indian Coffee House」へ。こちらは初日に引き続き2回目の訪問。

Indian Coffee House外観
店内
2階バルコニー席

相変わらず歴史を感じられる素敵な建物です。コールドコーヒーを注文します。

スペシャルコールドコーヒー(85ルピー)

こちらも相変わらず最高に美味しい。癒し以外の何ものでもありません。そしてインド独立のために立ち上がった国民会議派の最初の会議が行われた歴史や、大学街である立地なども相まって雰囲気が良く、すごく勉強が捗ります。本当にいい空間だよなー。

コーヒーを飲み終えて昼食へ。こちらも大学街にある「Swadhin Bharat Hindu Hotel」というベンガル料理の老舗へ。1927年創立で、かつてはインドの有名な独立志士スバース・チャンドラ・ボースも通い、同志たちと革命の密議をしたという伝説の店です。このエリアアツすぎる。

Swadhin Bharat Hindu Hotel 外観
店内
料理全体
ダール(30Rs)、サブジ(40Rs)、アルーバジャ(25Rs)、ライス(35Rs)
マトンカレー(220ルピー)

ベンガル料理はメインの味が濃いので、薄味のものから食べ進めるのがベター。ということでダールからいただきます。優しくほんのり甘みがあり美味。サブジはナスとジャガイモがメイン。こちらも洗練された逸品です。ヘルシーで美味しいのが、最近は一番好きかもしれません。そして細切りポテトことアルーバジャがめちゃくちゃ美味い!超細身のサクサクポテトで、どんどん手が進みます。メインのマトンも柔らかくていい味を出しています。

料理自体もめちゃくちゃ美味いのですが、この店は食器や内装から漂う老舗感が最高です。バナナリーフに素焼きのカップ、壁には数々の賞状や偉人の写真など。客層も恐らく常連客が多く、落ち着いた雰囲気です。ここの常連になれたらカッコいいな〜なんて思いながら食べていました。飲食店って料理が美味しければ良いってわけじゃないんだなと再認識しました。料理やサービス込みでいかに楽しい時間を提供できるかがその店の価値なのだなと。楽しい食事でした。

そして食後のデザートへ。こちらも大学街にある老舗「Paramount Cold Drinks & Syrups」。ここはなんと1918年創業で、コルカタの食文化遺産10選にも入っています。こちらも名物ダブ・シャーベットを注文。ダブとはグリーンココナツのことです。中にココナツの実が入っています。

Paramount 外観
店内
ダブ・シャーベット(120ルピー)

シロップと水とココナツというシンプルな構成がなんとも老舗らしい。味ももちろん美味しいです。店内は昼休憩中の大学生で大賑わい。休憩でこのシャーベット屋に入るというのが、古都コルカタっぽくていいですねぇ。

シャーベットを飲み終え、再びホテルに戻り休憩。今日の気温は38℃とまさに灼熱模様。この旅で一度熱中症にかかった僕はさすがに学び、無理な外出はしないようにします。

夕方5時になりました。残す時間はあと3時間半。お腹はややいっぱいですが、もう時間はありません。飯に繰り出します。

本日5店目は「Niranjan Agar」。かつてはカーテン付きの個室だった「キャビン」と呼ばれるスタイルの食事処で、ここはその代表格のお店。これまたコルカタ独自のカルチャーです。現在ではカーテン付き個室こそないものの、昔ながらのしぶい店内が堪りません。こちらもコルカタ食文化遺産に選ばれている人気メニュー「エッグデビル」を注文。

Niranjan Agar外観
店内
エッグデビル(70ルピー)、トースト(5ルピー)

エッグデビルとはゆで卵とスパイシーなマッシュドポテトをパン粉をつけて揚げた料理。当時はスパイシーな料理のことをデビルと呼んだのが名前の由来とのこと。スプーンで食べるには大きすぎて、フォークで食べると丸くて飛んでいきそうなので、結局手で食べます。美味い!大判のゆで卵と辛味のあるマッシュドポテトが相性良く、揚げ具合も最高です。トーストとよく合います!

ただ予想以上に大きい!写真じゃ伝わりづらいですが、口を目一杯広げた大きさです。昨晩から食べまくっている僕には多少ヘビーな一品。お会計は75ルピーと格安で嬉しい!インドで洋風料理という、英領時代のインドの風を感じる素晴らしい体験でした。本当にコルカタはおもしろい。

エッグデビル

そして息つかずに次の飯屋へ!ベンガル料理の老舗「Hotel Tarun Niketan」へ。こちらは1915年創業。このクラスの老舗がゴロゴロあるからコルカタは恐ろしい。路地の奥まったところに古民家風のしぶい店が。パプダ(ナマズ科の魚カレー)とアルージョル(ポテトフライ)とダール(豆)を注文。

Hotel Tarun Niketan外観
店内
パプド、アルージョル、ダール(450ルピー)

まずは定石通り薄味のダールから。こちらは昼に食べた「Sidheshwari Bharat」よりもさらに薄く、より汁気が強い。まるでお茶漬けのようです。アルージョルはしなしなタイプのポテトフライ。これは個人的には「Sidheshwari Bharat」の方が好みです。

そしてメインのパプダ。ザ・ベンガル料理というマスタード効きまくりの逸品。まさにストロングスタイルといった感じで、めちゃくちゃご飯が進みます。パプドも皮がパリッとしていて旨い!特に顎の硬い筋肉の部位がとても美味しい!お腹は既にいっぱいだったはずなのに、気づいたらバナナリーフの上にはご飯のお代わりが。結局ご飯2杯分完食致しました!

時刻は19時。電車の時刻まであと1時間半。食べたご飯が喉元まで逆流する勢いの満腹具合ですが、これがラストだと気合いを入れ直し、デザートのミシュティ・ドイを食べに行く。出発駅のHowrah駅から徒歩15分、コルカタに現存する最古のスイーツショップ「Bhim Chandra Nag」へ!創立はなんと1826年!!レベルが違います。ミシュティ・ドイを注文!

ミシュティ・ドイ(30ルピー)
ショーケース

甘くて冷えていて最高に美味しい。マジでキングオブスイーツです。素焼きの器や真っ平なスプーンも古き良き店のそれで良き!これを食べ進めると同時にコルカタ旅が終わっていくのだという実感が込み上げます。底まで食べ尽くし、ついにコルカタ飯ともお別れです。寂しい気持ちを残しながら鉄道駅へ向かい、夜行電車に乗ってムンバイに帰るのでした。

コルカタは美味しいご飯がいっぱい!まだまだ行けていないお店もたくさんあるので、必ずや再訪したいです!ちなみに、超汚い車両で34時間の電車旅をしたせいで、人生初の中耳炎にかかりました。長距離移動はやっぱ飛行機に限ります(笑)

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