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【洋画】キル・ビル Vol.2(2004)

監督:クエンティン・タランティーノ
出演:ユマ・サーマン、マイケル・マドセン、ダリル・ハンナ、デビット・キャラダイン、ゴードン・ラウなど
上演時間:2時間20分

前回Vol.1を見てまさかの2部作であることに気づき、翌日すぐに鑑賞。前作は盛大なアクションシーンとタランティーノ独自の演出が融合した怪奇傑作でした。
そこから一転今回のVol.2はアクションは少な目でストーリー重視の静かな展開に。Vol.1で予算使い切ったんかなと思いました(笑)

しかしながらタランティーノ演出は健在。特にサイコキャラの見せ方が素晴らしいですね。前作のオープニングでザ・ブライド(ユマ・サーマン)に対して御託をならべながら頭をブチ抜くビルもそうでしたが。

今回印象に残ったのはやはりエル・ドライバー(ダリル・ハンナ)。毒蛇に噛まれてもがき苦しむバド(マイケル・マドセン)に、その毒蛇の効果をWikipedia調に説明するシーンは最高にサイコパス。よくあんな演出思いつくな(笑)

個人的に今回好きだったのは生き埋めのシーン。見せ方が最高に上手。主観と客観のちょうど真ん中のような視点で、ザ・ブライドの状況もしっかり見せつつ生き埋めの怖さを見てる側に体験させる絶妙なカメラアングル&演出技法でした。

そしてキャストで目に付いたのはエル・ドライバー役のダリル・ハンナ。死に方が素晴らしかったです!ああいうサイコキャラがああいう死にざまを見せることで、あの殺害方法のグロさを際立たせます。もちろんザ・ブライドがアレを踏みつける演出も最高にサイコパスでしたが(笑)。あればっかりは目を覆ってしまいました。

しかし今回はストーリー重視。特に軸になっているのはザ・ブライドvsビル。僕的にはザ・ブライドが「母親の愛情」を象徴し、ビルが「仕事」を象徴していたのかなと感じました。
ただビルは「仕事」だけではなく「パートナーへの愛」も持ち合わせていました。それは最後のシーンを見れば明白です。
しかし母親の愛情って大きいんだなぁ。

そしてエンディングが最高にかっこよかったです。音楽もキャスト紹介もファンクに決まっていました。やっぱ音楽って大事だよね~。

とりあえず2作を見終えて一定の満足感を得ると同時に、かなりグロ耐性がついたなと(笑)。インド映画は家族で見るケースが多くてそこまでグロいシーンがないので、久しぶりに衝撃的な映像作品を見た気がします。
しかしながらタランティーノの世界を存分に堪能できました!

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