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【バングラデシュ旅行記】ダッカ(三日目)

ダッカ三日目。本日はカオスの中心地ジャトラバリのホテルから、北にだいぶ離れたウッタラ・ノース地区のバックパッカー宿に移動します。ジャトラバリのホテルもロケーションは良かったのですが、ちと狭いし汚いしで、安らげる場所ではなかったので。場所こそメインのオールドダッカから少し離れますが、メトロで移動できるし、何より宿にフリースペースがあるので。これはバックパッカー式に旅をする際、非常に重要なポイントです。

移動先の宿で朝コーヒーを飲み、無料の朝食を食べ、エアコンの効いたフリースペースでニュースや本を読みます。幸せです。

昼の12時を過ぎようやく動き出します。再びメトロに乗りカルワン・バザール駅で降車し、歩いてハリームの名店「Mama Haleem」に向かいます。しかし到着するとなんとまだ開いておらず16時オープンとのこと!Googleマップでは朝10時オープンってなってるんだけどなぁ。。。

近くにもう一つ候補店があるのですが、そちらは15時オープンで、現在時刻は14時。絶妙な時間です。夕食の時間も考慮するとなるべく早めに昼食を食べたいところですし…ということで15時ちょうどにその候補店に入るため、昨日行った「Star Hotel」にてファルーダを食べつつ時間を潰すことに。

店に入るとほぼ満員。辺りを見渡すと、4人がけの席に1人で座っている男性がいたので声をかけて向かいの席に座らせてもらいました。早速ファルーダを注文すると、相席の男性から「中国人?」と聞かれました。ここ実はいつも答えが分かれるポイントです。態度や身なりなど良い人そうだったら「日本人」、態度が横柄だったり揶揄っているように感じたら「インド人(マニプール)」と嘘をつきます。善人だと日本人はプラスポイントに、悪人だと日本人はマイナスポイント(詐欺の対象)になるので。

その男性は感じのいい人だったので正直に「日本人です」と答えると、なんと流暢に日本語を話し始めました。話を聞くと近くの日本語学校の教師で、昼休憩でご飯を食べに来たとのこと。すごい偶然です。なんて話をしているとファルーダが到着。

ファルーダ(105タカ)

思っていたよりも小さめのサイズ。僕の知っているファルーダはいつも超ビッグサイズなので、めっちゃ有難いです。そしてその小さい中に具材がギューっと濃縮されています。中をよく混ぜて一口いただくと、まさに天国のお味。食感も味もバランスよく、最高のファルーダです。日本語教師(アフマドさん)も「この店は本当に何でも美味しい」とのことで、地元民もお墨付き。そして僕も完全にこの店の虜です。

ファルーダを食べながら楽しく会話していると、アフマドさんが「授業に顔出す?」と僕に聞いてきました。海外では見知らぬ人にはついて行かないのが基本ですが、この人は完全に良い人だし、せっかくのご縁ですし、バングラデシュの日本語学校の授業にお邪魔することに!

アフマドさんが担当するクラスに入ると、みんなが嬉しそうに僕を迎え入れてくれます。アフマドさんよると、日本人の先生は年に一度ぐらいしか来ないそうで、日本人に会えること自体が貴重な経験なのです。一年目の生徒の中には僕が初めて会う日本人だという人も。

要は僕の印象が悪いと、日本人全員がそうだと思われかねません。日本人代表みたいなもんです。インドに住んで俳優をやっている芸人の僕なんか超イレギュラー日本人で、絶対に適任ではありません(笑)

そうなると僕ができることは一生懸命対応することのみ!明るく楽しく誠心誠意接します。正直みんなはまだ日本語がそこまで上手じゃなく、僕もベンガル語は喋れないので、会話は基本アフマドさんを介してになるのですが、それでもとにかく精一杯の対応をします。

リアクションを大きく笑顔を絶やさず、とにかく愛情を込めて話をします!本当は芸人だし笑いもとりたいけど、言葉が通じないので、なかなか難しい💦まだまだ修行不足ですねー。

でもなんとなく楽しんでもらえたかなーとは実感しました!終わった後もみんなで一緒に写真を撮ったり。そしてなにより、頑張って日本語を勉強する生徒たちに僕が一番力をもらいました!僕もまだまだ頑張らないといけないなと!みんなありがとう!!

生徒たちと集合写真

全部で3つのクラスに顔を出して、対話などしてきました。本当に楽しい時間を過ごさせてもらいました。

全てを終えると時間は16時。アフマドさんにこの後の予定を聞かれたので、ビリヤニを食べに行くと伝えると、一緒に行くとのこと。ってアフマドさん授業は??笑
そう聞くと「日本語が上手な生徒に任せる」と。なんて自由なんだ(笑)。日本とバングラデシュの労働環境を足して2で割れればちょうどいいのに。。

しかも店に着くとアフマドさんは「さっき昼ごはん食べたから僕は食べれない」と僕だけがビリヤニを注文し、お会計は全てアフマドさんが持ってくれました。僕に昼食をご馳走するためだけについて来てくれたのです!ちなみにさっきの「Star Hotel」もアフマドさんが支払ってくれました。マジでどんないい人やねん!!

ビリヤニを食べた店は「Sultan's Dine Dhanmondi Branch」。アフマドさんもこの近辺で一番美味しいお店と仰っていました。カッチビリヤニを注文。

カッチビリヤニ(490タカ)

大判のマトンとじゃがいもがガッツリ乗っています。感想から言うと、もう最強のビリヤニです。マトンは柔らかくジューシーで、じゃがいもも美味しい。何よりライスの中に入っているカラーグレイビーが最高に美味い!なんとも贅沢な逸品で御座います。

ただ他のビリヤニと比べ料金が2倍近くするので、コスパを考えると個人的な好みはやっぱり「Haji Biriyani」です!今回は全部アフマドさんに奢ってもらっているので、コスパどーこーなんて偉そうなことは言えないのですが(笑)

ビリヤニを食べ終えアフマドさんとお別れです。これからどうするのか聞くと「家に帰って家族とゆっくりする」とのこと。いや授業わいとは思いましたが、彼には本当に感謝しかありません。ありがとうございました!!

アフマドさんと別れその辺のスーパーなどをぶらついたりして、ある程度時間が経ったところで夕食へ。昼に食べられなかった「Mama Haleem」へ。ビーフハリームを注文。

ビーフハリーム(100タカ)
Mama Haleem店内

すごく濃厚なシチューです。ハリーム自体初めて食べるので、まだ味の感覚が掴めておらずなんとも言えませんが、中に入っているビーフはしっかり美味い!おそらく単品ではなくプーリを漬けて食べると丁度良い濃さになるのでしょうが、既にビリヤニでお腹がいっぱいなのでそれはまた次回。ハリームはインドだとハイデラバードが有名なので、今度ハイデラバードに行く時に再チャレンジしようと思います。

ハリームを食べ終えたら、完全に満腹状態に。心身ともに充実した状態で宿に戻るのでした。

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