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【ケニア旅行記】イテン(二日目)

いよいよ念願のイテンランの日!朝6時半に起床し朝ごはんを食べ、コーヒーを飲み、準備万端です。そして朝7時、ついにランニングスタート!

マラソン風景

道は緩やかな登りと下りが続きます。そして何よりも空気が美味しくて心地よいです!気持ちよくなり、どんどんペースを上げていきます。

しかし走ること約10分、息があがってきました。この地イテンは標高約2400mと山の上で、平地と比べて酸素が薄いのです。ペースがだんだんと落ちていきます。

街の中心部に差し掛かると徐々に他のランナーを見かけるように。おそらく地元のケニア人ランナー。彼らはメチャクチャに早い。僕の3倍、いや5倍ほどのスピードで駆け抜けていきます。すれ違う時に風を切る音が聞こえるほど。レベルの違いを痛感します。

刺客は背後からも迫っています。僕の3倍ほどのスピードで、あっという間に僕を抜き去っていきます。よく見るとそのランナーは女子!!僕も一応は元駅伝ランナー候補選手(中学時代)。女子にここまで置き去りにされることはかつてありませんでした。レベルが違いすぎて絶望に苛まられ、僕は完全に足が止まってしまいました。

まだ元気だった頃

ここまで悔しい思いをしたのはいつぶりだろうか?
なんて世界は広いんだ
俺はなんてショボいんだ

走り始めて約30分、完全に挫折しました。心肺機能もそうですが、心がポッキリ折れてしまいました。ゆっくり歩きながら考えを整理しなおします。

「俺は俺のペースで走ろう」

…そりゃそうです(笑)。もともと敵うわけないんですから。もう一段ペースを落としてゆっくり走り始めます。

少し山道の方へ出たり、有名なトラックを走ったり、疲れたら歩いて、自分のペースで楽しく走り続けます。

山道
陸上トラック

走り始めてから約4時間、朝メニュー終了です!イテンでおそらく唯一のちゃんとしたカフェ「View Point Cafe」でファンタオレンジを一杯。このカフェからはグレート・リフト・バレーを見下ろすように眺めることができます。天気こそ曇りですが、かなりの絶景です。

Cafe View Point景観
グレート・リフト・バレー

挫折もありましたが、朝の気持ちいいランを終え、宿へ戻りシャワーを浴び、ストレッチをして、昼食を食べて、コーヒーを飲みながらTverを観て休憩。

午後2時、本日二回目のランへ。二回目にもなると自分のペースも把握でき、前半苦戦した呼吸にもだいぶ慣れてきます。約1時間走りっぱなしで行くことができました。しかし特に道も調べずに走ったので、本当によくわからないところにまで出てしまいました。

村の景色

約1時間半走って宿に戻ります。心肺機能こそ順応性を見せてきたものの、身体は徐々に限界に近づいてきています。脚がバッキバキです。もうだいぶ走ったしあとはゆっくり部屋で休むか〜、と思ってふと付けていた腕時計の歩数計を見ると…本日の走行距離「30km」

…ここまできたら42.195kmいけるんじゃね??イテンでフルマラソン走ったら伝説じゃね??

僕は再び走り出しました。外は雨が降っていますが関係ありません。僕は伝説を作るのです!

正直脚の感覚はほぼありません。なんで走っているのかもよく分かりません。走りながら、フォレスト・ガンプってこんな感じだったんかな?とふとよぎったりもしました(多分違う)

そしてついに…

フルマラソン完走しました!!僕は伝説になりました。

時間こそかかりましたが、標高2400mというのを加味すればよくやった方かと。誰かに褒めて欲しいけど、誰にも知られていないので、自分で自分を褒めてあげました。少し悲しい。

相当なエネルギーを消耗したので再び「View Point Cafe」へ行き、牛ステーキとライスを食べました。たくさん走って腹ペコという、何を食べても美味しく感じそうな状態でしたが、ビックリするぐらい美味しくなかったです(笑)。やっぱもとの肉の質が良くないんでしょうね〜。チンジャオロースーみたいな味付けで、なんとか誤魔化そうとしている感じがしました(笑)。でも腹ペコなんでそんなの関係ありません!思いっきり齧り付きました。

ビーフステーキ&ライス(650ケニアシリング)

そして宿に戻り本日3回目のシャワー&ストレッチ。宿の管理人に美味しいケニアチャイを入れてもらい、少し休憩したのち爆睡。本当にお疲れ様でした、俺。


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