「踊る」ということ

はじめに
今のわたしでは「踊る」なんて言っちゃいけないのかもしれないけれど、今回は「踊る」を使わせてください。



わたしが憧れを突き破ったきっかけはミッション1111です。そこで初めてミラスワロウテイルさんという方のバーレスクパフォーマンスをとても近くで見せてもらいました。
この頃は自分が大嫌いな時期でした。胸が大きいことと舐められやすい顔がゆえに、痴漢や盗撮やセクハラに遭うことがあって、自分の女性らしさや柔らかさがすごく嫌いな時期だったので、女性であることを最大の武器にしているように感じたミラさんのバーレスクパフォーマンスにとっても感動したことは今でも鮮明に覚えています。


小さい頃からディズニーのショーやサーカス、ミュージカルが大好きでした。大人になった今も見ているとうるうるするくらいに気持ちを動かされてしまいます。生まれ変わったら、違う道を選ぶとしたら、あっち側(表現する側)になりたいなぁとずっと思っていました。
(そう思っている時点で勝手に諦めていたんだなと今、noteを書いていて気付けました。)


ミラさんに声をかけて一緒に写真を撮りました。レッスンをしていることを教えてもらって、音楽祭でバーレスクパフォーマンスをやることを目標にレッスンを受け始めました。
しかし、コロナウイルスに感染し、ショーをすることは叶いませんでした。


そのあと、アフターパーティー東京というリトルキャバレーがショーガール体験会という企画を開催することを知りました。やってみたいが叶う場所、いやもうまさにこれ！と思い、参加しました。初めて参加した時は教わったインストラクターの先生達と同じステージに立てたこと、先生達のショーを見てこんなすごい人達に教わったんだって思ったら涙がいっぱい出てきたのは今でも覚えています。


嫌でも突き付けられる加工のない自分自身を見るのはしんどい点もありましたが、それでもこんなに楽しそうな自分を見たのは初めてでした。
人前に立つと泣いてしまうわたしでしたが、「わたしの思う正解」を受け入れてもらえる経験をし、それからは「自分に視線が集まる」ことが怖くなくなりました。
「○回目だし」なんて自分にブレーキをかけそうにもなるけれど、いつ死んじゃうかなんて分からないからワクワクする方を選択して、複数回、参加させてもらっています。


それから近所でディズニーでダンサーをしていた方がダンスレッスンを開催していることを知り、通い出すようになりました。バーレスクとはまた曲調も違くて、倍速…？って思うくらいだけれども、1時間動いたあとは身体の内側から筋肉痛になる感覚が気持ち良いのと、なにより楽しいのとで続けています。2月にはクラス毎での発表会をするらしく、今からとっても楽しみです。


月に一度くらいのペースでミラさんのバーレスクレッスンも受け始めました。ストレッチのやり方からアイソレーションやヒールでの歩き方など基礎から教わっています。



スタジオを借りればいくらでも練習は出来るけれど
一度お客さんがいることを体験したら、
やっぱり見てくれる人が欲しいし、
歓声を浴びたいし、
スポットライトに照らされたい。


それを叶えてくれるのはやっぱり
見てくれるお客さんだし、
音響さんだし、
照明さんだし、
会場さんだし、
ここまで育ててくれたミラさんだし、
主催してくれているn@n@さんだし、
妃女子さんだし、
さくらさんだし、
バッテラ姐さんだし、
板尾さんだし、
ルルさんだし、
体験会で仲良くなれた方達だし、
大人の本気を見せてくれたアナル先生'sだし、
ミラさんと引き合わせてくれた小雪さんだし、
心も身体も育ててくれたゆか様だし、
やりたいと思ったことを挑戦したっていいじゃんと思えるように育ててくれた母だし、



って感じでもう誰に感謝したら良いか分からないくらいたくさんの人に支えられて今があります。

自分が動き出せば未来は変わる
自分の心の声は押し殺さなくていい

去年の11月からこの一連の流れで学んだことです。
自分の経験が揺るぎない根拠なので、わたしはこの概念を抱き続け、そして広めることがわたしの使命だと思っています。



着飾るは着飾るけれども
脱いでいくバーレスクパフォーマンス
ステージ上では自分ひとり

なにが正解で、
なにが不正解かは自分が決める

女性である自分を認め、
女性であることを最大の武器にし、
自分も、観客も、魅了する


己の身ひとつで表現するバーレスクパフォーマンスがわたしはすっごく大好きです。



わたしにとって「踊る」ことは愛することです。

これまで経験した過去の出来事を、
過去の傷ついてきた自分自身を、
今のありのままの自分自身を、
支えてくれた全ての人々を、
時間を割いて見てくれている人達を、

全てをまるっと愛することが
わたしにとっての「踊る」ということです。


これからも踊り続けられますように。
心身ともに健やかでいられますように。


これを読んでくれたあなたも
自分の心の声を押し殺さずに、
あなたの好きなあなたで過ごせますように。


愛を込めて。