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アメリカのホラーミステリーはどこまで日常生活の参考になるのか

 犬を飼っていたことがある。犬小屋を日陰にしてやりたいのを言い訳に庭木の枝切りをサボり、犬に影響が出ると薬散布もサボる。フードや水を目当てに他の生き物が来て落し物忘れ物を残す。こうした悪循環に陥っていた経験があるからS.キングの『夏の雷鳴』2作目『具合が悪い』マンハッタンのドアマン付き集合住宅に住んでいて移動はビジネスクラスの製薬会社担当の広告マンであるブラッド・フランクリンとは立場はかなり違うものの、うんうん、犬って手がかかるよね、わかるわかる、と読み進めたのだが。
 うんと短縮してしまえばsnsによくある嫌な話に収まるのだろうか。もしワンツイートを神が細部に宿った短編ホラーミステリーに仕上げる段取り力があれば私の犬だってもっと幸せだったかも知れない。すでに有名作家の短編は削ぎ落とされ140字程度の『嫌な呟き』として出回っているのだろうか。それはパクリでネタバレだ。骨子しか残されていない。

400字

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