数学ダージリン ②
昔、サルとカニがいました。サルはカニのおにぎりを奪いました。カニは柿の木を植えました。
でもその他の葉っぱを美味しく育てたのはサルだったのです。
「世界の屋根の山麓の気候を生かし高名な茶葉を開発したのはワシらだぜ」
カニの子どもには過激なタイプもいます。
「火のついた二人乗りバイクで火薬庫にダイブしてやる、オレたちの土地から出てけ」
生まれつき頭が良いカニの子もいました。
「バイクのナンバー、一瞥しただけで四つの数字の三乗の和だとわかったよ」
サルが言い返します。
「アンタが天才的数学者という事実はワシらの名門大学のお墨付きと広報活動おかげだぜ」
たしかにカニは林檎の謎を解いた先達の銅像に敬意を払っていたのです。そしてサルの仲間に出て行けと殴られる場面も。
でもそんなことは過去の話です。狡猾なサルと資源に恵まれたカニがこの先どうなるのか、目が離せません。合戦にかかわらず映画見ていたいです。よく計算してお茶を飲みまし、うっ、
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参考にした物語は「御伽草子」「RRR」「奇跡がくれた数式」ですが、実在の人物や出来事とは無関係です。
たらはかに様のお題に参加しています。
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