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「『絶対に眠ってしまう』と噂の店に行ったら電波だった」2021年6月19日の日記

・先月5月31日の、バーチャルYoutuber月ノ美兎(つきのみと)さんの配信のテーマは、「『絶対に眠ってしまう』と噂の店に行ったら電波だった」という体験レポだった。(下記動画の31:15あたりから。※下記リンクをクリックするとちょうどその部分に飛びます)


・『悟空のきもち』というヘッドマッサージ屋さんは、”絶頂睡眠”を売りにしていて、行った人々からは「絶対に寝てしまう」ととても評判が良いらしい。
・今回の配信は、予約が取りづらいことで知られるこのヘッドマッサージ屋さんの予約を、委員長(月ノ美兎さんの愛称)が奇跡的に取れて、そこでの体験談を語っていた。
・ヘッドマッサージの技術以上に、スチームパンクな店内装飾や、電波すぎる世界観の設定が委員長の”癖(ヘキ)”に刺さって、とても楽しかったという内容の配信だった。詳しくはぜひ配信を見てください。


・配信を観た後、わたしも行ってみたいなと思い、さっそく『悟空のきもち』のHPを見てみた。


・本当に3か月先までぎっちり埋まっている。予約は常にキャンセル待ちの状態だ。
・LINEに友達登録するとキャンセルの連絡が来るのだけど、LINEの通知が来た1分後にはその空き枠は取られてしまった。


・ただ、LINEの通知は、ある程度キャンセル枠が溜まったタイミングで通知が来るようだ。数枠の空きが出ている状態の時には、HPの予約フォームから直接確認する方が早く知ることができるし、そのまま予約することもできる。
・そこでわたしはLINEの通知戦争に一敗した後は、LINEを待たずに毎日このHPの予約フォームを1日1回眺めるようにしていた。


・そして昨日の夜。

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・取れた!!!!


・この2週間くらい毎日、『悟空のきもち』の予約状況をモニタしていたわたしに言わせれば、土日に予約が空くなどというのは奇跡に近い。


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・予約フォームでは名前や電話番号などの他、「カウンセリング」という項目があり、「悟空のきもちで体験したいと思われる項目を一つお選びください」と書かれている。
・「やわらかい頭皮になってみたい」、「はずむ目元を体感したい」など、全体的にフワっとした選択肢が並ぶ中、わたしが選んだのは......。


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本当の「悟空のきもち」を味わいたい


・これです。
・わたしはフェイクのきもちなんていらねえんだ...わたしは悟空の本当のきもちが知りたいのさ...。



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・やってきました。
・原宿駅から徒歩10分弱ほど。竹下通りを抜けて少し行った先に『悟空のきもち』はありました。
・綺麗めな白いビルに入り、受付へと向かいます。


・委員長が言うには、悟空のきもちの受付は、とても”スチームパンク”な光景が広がっているとのことだったが...。(下記動画の35:57あたり。※下記リンクをクリックするとちょうどその部分に飛びます)


・この動画で観た、スチームパンクな景色に期待しながら、扉をくぐる。






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Steam Punk.



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・スチームパンクだった。


・脳みそに直接電極みたいなのがぶっ刺さっている。
・この時点でわたしは、このまま無事では帰れないことを悟った。


・待合室のふかふかソファに座っていると、スタッフの方がわたしの予約を確認してくださり、準備が終わるまでわたしはそのままソファで待っていた。


・待合室には大きなテレビ画面があり、そこでこの『悟空のきもち』のバックグラウンドが語られていた。同時に、カチコチと時計が鳴るような音と、ハープのような音が鳴っていた。
・内容はまさしく委員長の配信どおり。(37:55あたり。※下記リンクをクリックするとちょうどその部分に飛びます)


・「先ほどから鳴っているこの音は、時間と空間をワープするためのシンクロ作業です...。」
・「眠りは、必ず覚めるとは、限らないのです...。」


・物騒すぎる。


・「ですがご安心ください。皆様の時間と空間は、わたくしどもがしっかり、接続しております...。」


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おまえに言われても安心できない。

この時点でわたしは、このまま無事では帰れないことを確信した。


・少し待っているとスタッフの方が来て、わたしは今回が初めてだったので、施術についての説明をしてくださった。
・グリグリと力を加えるマッサージではなくて、頭皮の表面をじんわり伸ばすタイプのマッサージであること。頭の他に、首から肩甲骨にかけてと、デコルテ部分も触れること。
・今回予約したコースは60分だけど、最初に軽く腕と足(膝下)をマッサージして、そこから頭部から肩にかけて60分のマッサージが始まることなど。

・パジャマのような着替えも用意できるとのことだった。
・この日、パーカーで着ていたわたしは、首と頭の部分で邪魔にならないよう、着替えることを勧められたので、着替えも借りることにした。

・「ではこちらへどうぞ」と言われて、着替えを持ったスタッフさんと一緒に、エレベーターで3階に上がった。
・委員長の配信では地下階に行ったとのことだったけれど、空き状況次第で施術されるフロアが変わるそうだ。
・というわけで、委員長が配信で言っていたような「スペースマウンテンの待ってるところ」みたいな近未来トンネルを見ることはできなかった。

・その代わり、3階に着いたわたしを待っていたのは、スペースマウンテンではなく、“コールドスリープの装置”だった。


・この方のインスタのとおり。


・丸みを帯びたかまくらみたいな個室が並んでいて、入り口にカーテンがかかっている。かまくらの表面の壁にはデジタル時計が浮かび上がって、バラバラの時間を刻んでいる。


・「わあ」と声を上げたくなるけれど、それぞれのかまくらの中では施術を受けている方がいるので、声を出すことはできない。


・カーテンの中は、普通のヘッドマッサージ屋さんと同じく、ふかふかのリクライニングチェアがあり、わたしはここで、用意していただいたパジャマのような服に着替えた。


・そして施術が始まる。
・最初に腕と脚を軽くほぐされ、それから頭を60分ほぐされた。
・ここのところ、仕事の忙しさもちょうど良く、この日のわたしの体調も、ヘッドマッサージを受けてぐっすり眠ってしまうだけのポテンシャルは十分持っていた。
・だけど、施術を受ける前、わたしはこれまで見てきた店内にすっかりテンションが上がっており、完全に目が覚めていたので、寝られるかなと心配していた。


・その心配は不要で、前半、わたしは気持ちいいな~と思いつつ、しばらく起きていたけれど、後半になったら気づかぬうちに眠っていて、目が覚めたときは終了10分くらいになっていた。(時間は体感です。)
・60分の施術で20分くらい眠っていたと思う。
・頭皮の表面を伸ばすタイプのマッサージは気持ち良い。


・施術が終わると、もとの服に着替えてから個室を出た。
・受付のフロアに戻り、最初に入った待合室とは別室の個室に入った。
・ヘッドマッサージを受けると髪型がわちゃわちゃになるので、この部屋でブラシや整髪剤などを使って髪を整えることができる。(ブラシはホテルにあるような個包装のもので、消毒も徹底されていた。)


・しばらくすると、さっき施術してくれたスタッフさんが来て、アンケートを渡された。
・店内とか、スタッフの態度とか、一般的な満足度の項目の他に、「施術中、あなたが見た夢の内容を教えてください」という項目があった。
・委員長も動画で言っていた。
・「幼少期の夢」「恋人との夢」「空を飛ぶ夢」「悪夢」...など、いくつかの項目が並ぶ中でわたしは正直に何も見なかったと答えた。


・アンケートの内容もおもしろいなと思ったけれど、何よりこのときわたしの心を掴んでいたのは、さっきからずっとこの部屋で流れている爆音のスターウォーズのテーマ曲


・どうして?


・わからない。
・真相の全てはダークサイドの向こう側です。



・アンケート用紙の下には、その日限り発行されたパスワードが書いてあって、これが何のパスワードかというと、店舗の入り口にある、次回予約用の端末にログインするためのパスワード。


・「悟空のきもち」は日本一予約が取りづらいと言われていて、確かにそのとおりだったのだけど、マッサージを受けたその日に、店舗の端末で予約する「リピーター」であれば、比較的簡単に予約をすることができる。
・ためしにログインして予約カレンダーを見てみると、たしかに一週間で1、2日空いている時間がある。3ヶ月先まで一杯だった通常の予約とは違う。とはいえ、それでもその空いている日でさえ予約できる時間の枠は限定的で、どこか1,2枠程度しか空いていないので、人気が高いことはたしかだ。


・わたしは1ヶ月半後にまた予約を取った。委員長が見たという近未来トンネルを見る日まで。わたしはここに通います。


・その予約を取るためのリピーター用の端末。委員長の動画を見た方ならご存じだと思うけれど、こちらです。


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・なにこのフリー素材みたいな(実際多分そう)動物たちのキャスティングは。
・シマウマ、ゾウ、アルパカ、ちょうちょ。


・わたしは大満足で日の落ちた原宿を帰っていったのだった...。


・わたしはヘッドマッサージが好きで、毎週、お気に入りの店舗に回数券を買って通っている。
・それから3月には、人気ヘッドマッサージ屋さんのひとつ、『王様の昼寝』にも行ったことがある。


・この3つのヘッドマッサージ屋さんを、施術面で比較すると、以下の順番。


・いつも行っているところ > 悟空のきもち > 王様の昼寝


・『悟空のきもち』と『王様の昼寝』は1回ずつしか行っていないから、その時担当してくださったスタッフの方によっても評価は変わると思うけれど、わたしの体験ではこんな感じ。価格帯はどれもほぼ同じ。


・わたしがいつも行っているところや、王様の昼寝は、エンタメ性は無く、お客さんがリラックスできるような演出や装飾をしている。王様の昼寝では、行った店舗では入り口でお香を焚いていた。


・悟空のきもちは、世界観の演出が派手で、エンタメ性にあふれていてとっても楽しかったけれど、リラックスする場所との相性はやはりベストでは無いと思う。(なぜならそういうものをみるとわたしは嬉しすぎてテンションが上がって目が覚めてしまうから。)
・施術の気持ちよさも普通くらい。快適に心地よい。
・普段わたしが行っているところだと、通い慣れていることもあると思うけれど、60分の施術で40分くらいは寝ている。


・動画で委員長も言っていたけれど、悟空のきもちは”眠り”をエンタメにした最高の施設で、この独特で、一見意味不明なように見えて一貫されたわけのわからない世界観を楽しみたい方にはぜひ行ってみていただきたいです。


・わたしが次回悟空のきもちに行くのは1ヶ月半後。もしそのときにまた楽しい発見や体験ができたら、また日記に書きます。



・質問などは未来永劫募集しています。


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