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【短歌日記】出し切った麦茶パックは親よりもあたしに似てる 明日はごみの日 2023/07/30-2023/08/05



2023/07/30 意味を成すあなたの声を拾おうとダイヤル1mmずつ回す夜

月末、久々に仕事らしい仕事の無い日曜日。ここぞとばかりにうだうだし、昨日書店で見かけて買うか迷った津村記久子『うどん陣営の受難』を買う。買ってよかった。うどんは政治。The personal is Political.


2023/07/31 親指の付け根の肉は休めないインターネットの世紀のせいで

うたの日「筋肉」。
スマホの使い過ぎ、キーボード打ち過ぎによる慢性的な腱鞘炎を抱えている。もちろん20世紀以前だってペンを握る人々は苦しんでいたと思うけれど、親指の付け根に限ればやっぱり携帯電話登場後が受難の時代なんじゃなかろうか。


2023/08/01 きっとセミだったのだろう 路上には樺太型の茶色い固形

うたの日「太」。

蝉が怖い。いまわの際でジジジと跳躍するのも怖いし、足もとに無言で転がる姿も怖い。
昔、NHKの「ダーウィンが来た」で素数ゼミの回を観て、13年とはいえ定期的に蝉地獄になる場所には絶対暮らさないと心に誓った。が、その場所が北米だったのは覚えているけれど、詳しい地域は忘れてしまった。インターネットで検索したら絶対蝉の画像が出てくるから検索できないでいる。


2023/08/02 出し切った麦茶パックは親よりもあたしに似てる 明日はごみの日

うたの日「茶」。
ここのところ暑すぎて、灼熱のアスファルトを歩きながら水筒の麦茶を呷ってよろよろ通勤している。コロナ禍でめっきり見なくなった、ワンカップ大関を屋外でたしなむ男性と同じ動作だ。


2023/08/03 明日には散る葉と思って抱きしめて ホテルのお代あたしがもつね

うたの日「葉」。
もう葉月だ。今月も、先月の自選5首を出し損ねたまま時間が過ぎていく。


2023/08/04 occupyにマーカーを引きoccupyのおっぱいらしさの論拠を示す

うたの日「おっぱい」。「占有」という訳語からは思いもよらない発音よな、ということばかり考えている高校生だった。


2023/08/05 コッヘルをままごとみたく沸かしてた父はチキラーすらもミスった

うたの日「キャンプ」。
コッヘル、名前の響きといいなんとなくこぢんまりとした外見といい惹かれるものがある。キャンプしたことないけど。



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