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【短歌日記】ヤクザらもスプシにSUMと書くだろう 2023/08/06-2023/08/12



2023/08/06 着古したMUJIシャツの襟やぶれだし有印そして悪品となる

うたの日「良」。
社会人となり、服に興味を失うとともにワードローブの中身が停滞し、ちらほら10年ものの服が増えてきた。3日に1度くらい袖を通しているTシャツにふと毛玉の群れを発見し、ショックを受ける。ダサいではなくみすぼらしいのフェーズに入ってきた。やばい。


2023/08/07 ヤクザらもスプシにSUMと書くだろう わたしとおなじ血の色のひと

うたの日「ヤクザ」。
ヤクザのものものしい事務所にも、たぶんバックオフィス的な役目の人がいて、スプシで督促状を作って「血判.png」を貼り付けてるんじゃないだろうか。知らんけど。


2023/08/08 退社中 線香花火散らす子を眺めて夏を摂取してみる

うたの日「花火」。
実景。近所の公園で、浴衣でおめかしした子が数名輪になって花火をしていて、少し離れたところにそれを見守る保護者たちがいた。


2023/08/09

すみません、詠めませんでした。仕事ともろもろの用事を済ませたら、それ以上動けなくなってしまった。とかく寝る。


2023/08/10

久々に在宅だったので、肉体的にとても楽なはずだったのだが今日も詠めない。「うたの日」に出せるかどうかが、余裕のなさを図るバロメーターになりつつある。再び寝る。


2023/08/11 20時にはフロアの電気落とされてモニターが照る むだに楽しく

うたの日「八」。
派遣のような形態で働いていたとき、いわゆる正社員はほとんどリモートで、朝から晩までがらんどうのだだっぴろいオフィスで働いていたことがあった。誰もいないがゆえに、なにか怪しい動きをしたら監視カメラかなにかにすぐ見咎められる気がして、日中はずっと自席か会議室の行き来しかしなかった。

20時になってフロアの電気が落とされると(自席の証明だけは残してもらえる)、なぜか「今なら大丈夫」という気持ちになり、フロアを見回すふりをしてウォーターサーバーの場所を探ったりしていた。暗くなってから動く方が、よっぽど不審だったと思う。


2023/08/12 夜遊びはイオンモールが精々のベッドタウンが京都にもある

うたの日「夜遊び」。
帰省するたび、地元にあるイオンモールで働く人の内、小学校時代の同級生は何%くらいいるのか気になる。実際に出会ったことは無いけれど、数十店舗が詰まった建物の中に、少なくとも1人くらいはいるんじゃないんだろうか。会っても気づかないふりをするだろうけど。



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