【詩】ショート動画

指でなぞる虚無
何かになった光を見つめては
何者にもなれない私の影を濃くしていく

悔しい
羨ましい
妬ましいの

溶かす時間、無意味に生をすり減らしながら
夜に溺れて指でなぞる

劣等感の塊、
ただの空気のような存在みたいに
透き通りもしない、濁った空気をまとった
それは
画面の前のわたし
画面の前のあなた

何も感じないならそれまで
交わらないだろうけど
私たち何者でもないから

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