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場面緘黙症の娘ちゃん③

最初に小学校で話し合いの場を設けられたときは、生徒指導主任・担任・保健の先生と私で、家と学校それぞれの三女ちゃんの様子などを互いに情報交換した感じでした。あとは三女ちゃんと私が何に困っているのかを話したと思います。そして今更ながらその時に、学校の『教育相談会』というものに数か月に一度、市から委託された臨床心理士の方がスクールカウンセラーとして相談にのるといった内容を初めて知ったのです。
そこでその時に早速私はスクールカウンセラーに申し込んでもらいました。

スクールカウンセラー(以下SC)の方との面談では幼稚園から小学校にあがってからのこれまでの経緯(前回の『場面緘黙症の娘ちゃん②』)を話し、後日、何日かに分けてSCの方が授業中や学校での三女ちゃんの様子を見に来てくれたようです。

この他にも、娘の宿題の本読みが流暢では無いことや宿題の度にしくしく泣いてしまう事、書き取りが納得いくまで書いては消し、書いては消してで、最終的に疲れてしまって書けずに泣いてしまう…、とりあえず書けばいいんだよ、と言っても納得しない、とにかくやらなきゃならないのはやらないと罪悪感があり止めれない、でも出来ない…といった負のループに毎日陥る娘の様子をSCさんに話しました。

その後、SCさん同席の下で担任や生徒指導主任の先生方と面談を数回重ね、宿題の量の調整を任せてもらえました。そして、SCさんが数回娘の様子を見てから、保健室で娘と二人で少し検査をしたいと申し出ました。スクリーニングテストといった感じだと思います。

結果、SCさんから発達医療センター等で一度詳しく検査をしてもらうのはどうかと提案され、私は即座にその提案を受け入れました。恐らく娘は何かしらあるのだろう、ならばそれは何なのかをハッキリさせた上で、どうしたらいいのか解決案を知りたい、そしてなんだって受け入れよう、とこの時には覚悟が定まってました。

SCさんと相談出来たおかげでそこからはスムーズに、発達医療センターへの予約を入れてもらい、当初3~4ヶ月待ちになると伝えられてましたが、幸い空きが出て、1ヶ月程で診て頂けることになりました。これはSCさんと発達医療センターで連携がとれているためかスムーズだったと思います。

さて、発達医療センターでは最初は三女ちゃんの観察を含め、家族構成から家族内で精神疾患のある方が居るか、更に今までの過程、現状等詳しく問診を受け、臨床心理士、精神科医師から『場面緘黙症』の診断を受け、更にその後半年以上かけて検査を受けた(場面緘黙症のためなかなか検査が進められなかった)結果は、軽度読み書き障害、はたまた軽度知的障害(いずれも場面緘黙症により検査の精査、判定が難しいのですが)、医師から何かしらの支援がなければ娘は学校に行く事も、社会で生きてく事も難しいと判断され、同意のもと彼女は場面緘黙症、軽度自閉スペクトラム、軽度知的障害といった診断名を受け、療育手帳の獲得、学校へ医師の診断書の提出により、ようやく学校側からも、私任せだった三女の支援が、合理的配慮にて一気に様々な配慮をして下さるようになりました。

またその辺のことは後ほど述べるとし、とにかく学校側へ医師の診断書を提出し、合理的配慮を求めた事で、一気に学校側も配慮してくれるようになり、少しずつ私も娘も気持ちが楽になっていきました。

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