黒柴
黒柴は、ソフトウェア開発の経験を通して、テストの重要性を常に考えています そんな黒柴がソフトウェアテストをどのように考え、どのように実施していくのかを書いてみました
仕事とは離れて、スポーツ(特にロードバイク)について語ります
黒柴がITエンジニアとして、今までどのような経歴を積み重ねてきたかを書き連ねていきます 単なる自分語りですが、黒柴という人間を理解してもらうには良いかと思います
「管理」という言葉を定義する その2 この同僚たちの社長への申し入れと、社長からの回答を伝え聞いたとき(このとき黒柴はトラブルプロジェクトのメンバーではなく、申し入れには参加していなかった)、黒柴は「論理が破綻している」と感じた それは、社長が「プロジェクトの状況について、問題があるのか、無いのかがわからない」と言っているにも関わらず、「PMを信頼している」と言っていることについてである つまり「プロジェクトの状況が把握できない」≒「PMがこのプロジェクトを管理できていない
黒柴が経験した中小ソフトハウスでの出来事 #39 ここでは、中小ソフトハウスで勤務していく中で、起こったこと、その時何を考え、また今は何を考えているかを述べていく。 「新人の方が利益がでるのだから、優先的に新人をアサインしろ」 これは、黒柴の最初に所属していた中小ソフトハウスのエグゼクティブに言われたことである。 この発言は、グループのマネージャを集めて懇親会をやっている中でのことだった。 当時、管理職に対する研修などは行われず、なんとなく人の上に立つことができそうなエ
黒柴が経験した中小ソフトハウスでの出来事 #38 ここでは、中小ソフトハウスで勤務していく中で、起こったこと、その時何を考え、また今は何を考えているかを述べていく。 社長ごっこのしたい人 これは、黒柴の以前所属していた中小(というか零細)ソフトハウスの社長のことである。 黒柴の来歴で、最初に勤めたソフトハウスを退職してから、海外(アメリカ)で働くことを模索していたが、ITバブルの減速に伴い改めて国内で働くこととして就職活動を行った。 結果は惨憺たる有様だったが、その中で
黒柴が経験した中小ソフトハウスでの出来事 #37 ここでは、中小ソフトハウスで勤務していく中で、起こったこと、その時何を考え、また今は何を考えているかを述べていく。 「それだけじゃないと思いますけどね」 これは、黒柴のボスであるグループマネージャの口癖だ。 この話は、パンセ#9、#10で語った、「地頭力」の「抽象化思考力」に関連している内容である。 ずっと言い続けていることだが、自社は経営層が経営のビジョン(この会社をどうやって成長させていくか)を示せていないので、十数
黒柴が経験した中小ソフトハウスでの出来事 #36 ここでは、中小ソフトハウスで勤務していく中で、起こったこと、その時何を考え、また今は何を考えているかを述べていく。 「また、Excelか・・・」 これは、先日黒柴のリーダーが「ドキュメントのテンプレートとして、これを使ってください」と提示してきたファイルをみて、黒柴が口にした独り言である。 ソフトウェア開発を実施していく上で、プログラム以外にも各種ドキュメントを作成していく。 ドキュメントにもいろいろなタイプがあり、文章
黒柴が経験した中小ソフトハウスでの出来事 #35 ここでは、中小ソフトハウスで勤務していく中で、起こったこと、その時何を考え、また今は何を考えているかを述べていく。 「営業担当が、話しやすい人としか話しをしない」 これは、常駐先で作業している社員が、その社員を担当する営業担当の動きについて、自身の上長に報告した言葉である。 この営業担当は、黒柴もある程度知っているが、正直なところ「営業職」というものが、きちんと理解できていないと思う。 パンセ#29で述べたように、営業と
黒柴が経験した中小ソフトハウスでの出来事 #34 ここでは、中小ソフトハウスで勤務していく中で、起こったこと、その時何を考え、また今は何を考えているかを述べていく。 「発言しなければどうなるかなって、思った」 これは、エンドユーザとの打ち合わせに参画した自社の役員が、打ち合わせ後に黒柴の上長に向かって話した言葉である。 パンセ#48では、そのポジションにいるものが、どのように振る舞うべきなのか?という話をしたつもりである。 #48の例では、打ち合わせに参加している最上位
黒柴が経験した中小ソフトハウスでの出来事 #33 ここでは、中小ソフトハウスで勤務していく中で、起こったこと、その時何を考え、また今は何を考えているかを述べていく。 「何か、質問はありますか?」 これは、メーカーの技術資料レビューが終わった後に、メーカー側担当者から言われたことである。 このとき、黒柴は自社の数名のエンジニアと、メーカーの通信機器のファームウェア開発に携わっていた。この技術資料レビューは、通信機器のLAN制御部分のハード仕様と、それに伴うソフトウェアの制
黒柴が経験した中小ソフトハウスでの出来事 #32 ここでは、中小ソフトハウスで勤務していく中で、起こったこと、その時何を考え、また今は何を考えているかを述べていく。 「お前たちには課長という肩書の名刺を渡しているんだから、先方も無下にアポイントを断ったりしない」 これは、最初のソフトハウスでグループのマネージャミーティングの中で、当時の社長が話した言葉である。 話しの経緯は忘れてしまったのだが、当時の営業に関するアクションは、概ね営業部門、およびセクションのマネージャが
黒柴が経験した中小ソフトハウスでの出来事 #31 ここでは、中小ソフトハウスで勤務していく中で、起こったこと、その時何を考え、また今は何を考えているかを述べていく。 「この資料は、誰に向かって書いていますか?」 これは、あるプロジェクトに参画したときに、そのプロジェクトのマネジメントをしていたコンサルから言われた言葉である。 このプロジェクトは、アミューズメント企業向けのパッケージ開発を行っており、その中で基本設計作業を行っていた。 作業の内容としては、すでに作成されて
黒柴が経験した中小ソフトハウスでの出来事 #30 ここでは、中小ソフトハウスで勤務していく中で、起こったこと、その時何を考え、また今は何を考えているかを述べていく。 「Kさんは、書かなくていいって言うんですよ」 これは、出張作業に行った後輩Mから聞いた話である。 このときの出張作業は、黒柴とMが行く予定で準備を進めていた。 しかし、予定日の2日前くらいになって黒柴がインフルエンザに罹患してしまい、急遽Kが行くことになった。 Kは、自社の創業時のメンバーで、ほぼ役員待遇の
黒柴が経験した中小ソフトハウスでの出来事 #29 ここでは、中小ソフトハウスで勤務していく中で、起こったこと、その時何を考え、また今は何を考えているかを述べていく。 「特定分野のノウハウを持っていると思われて、評価額が高いそうですよ」 これは、先日自分のボスとの会話の中で出てきた話しである。 先日、ネットの記事に、昨今中小企業が事業継承者の不足により、廃業、またはM&Aが進んでいるという記事が載っていた。 そんな中、自社も事業継承者をきちんと決められず、さりとて現状の役
黒柴が経験した中小ソフトハウスでの出来事 #28 ここでは、中小ソフトハウスで勤務していく中で、起こったこと、その時何を考え、また今は何を考えているかを述べていく。 「Hさんの分身がいます」 これは、ある冬の時期に女子社員が言った言葉だが、内容としては今の時期にふさわしいと思う。 Hは、パンセ#42で取り上げた黒柴の同僚で、パンセ#31で取り上げた同僚Aと同一人物である。 パンセ#31で書いたように、Hは人間ドックで栄養指導の必要ありと診断されてしまうほどの巨漢だった(
黒柴が経験した中小ソフトハウスでの出来事 #27 ここでは、中小ソフトハウスで勤務していく中で、起こったこと、その時何を考え、また今は何を考えているかを述べていく。 「Hみたいなやる気のある奴が必要なんだよ」 これは、自社のマネージャAからの言葉である。 ここでは、マネージャではなく自社のベテラン社員Hを取り上げたい。 Hは、黒柴が最初に入社したソフトハウスからの顔なじみだった。 まだ、20世紀のころだったので、大半のシステム開発は多かれ少なかれ遅延しており、いわゆるデ
黒柴が経験した中小ソフトハウスでの出来事 #26 ここでは、中小ソフトハウスで勤務していく中で、起こったこと、その時何を考え、また今は何を考えているかを述べていく。 「Wくんが、自分の言うことを聞いてくれない」 これは、まだ昭和から平成に変わったくらいのころ、最初のソフトハウスで働いたときの先輩Nが自分に愚痴った言葉である。 黒柴が新人教育を終わった後、最初に配属されたグループにいたのが先輩Nだった。このグループは、リーダーの下に先輩M(中途2年目)、先輩N(新卒2年目
黒柴が経験した中小ソフトハウスでの出来事 #25 ここでは、中小ソフトハウスで勤務していく中で、起こったこと、その時何を考え、また今は何を考えているかを述べていく。 「Kさんは、良いって言ったんです」 これは、再三取り上げている自社の後輩社員Y(女性)からの言葉である。 この話は、パンセ#38、#39でも取り上げたプロジェクトの少し前のプロジェクトで関することである。 そのプロジェクトは、ある地方自治体向けの公共システムを開発していた。 Kは当時と流行っていたSOA(S