
この1ヶ月、休校時期に子供たちから教わったこと
コロナで世の中が騒然としていますね。
小学生のころから大好きな志村けんさんが亡くなり、アイーンから「笑い」というものを学んだ私としては、直接の知り合いでもないのに喪失感が。世の中暗いニュースばかりです。
でも、ここでわれわれは何をするかが問われている気がします。
うちの塾では、3月に入ってからはすべての授業をオンラインにしました。
オンラインというと、録画された授業のビデオを流すスタイルをイメージされる人もいるかもしれませんが、オンライン会議システムを使った双方向のものです。
子供たちの顔も見え、普通に会話ができます。パワポで資料を見せることもでき、手書きの文字を書いて説明してあげることもできます。
不便なところもありますが、オンラインだからこそのメリットもありました。それは、教室に通う必要がないために、短時間でも毎日開催可能という点です。
中学生は、朝9:00から1時間。夜は30分。
たったの一時間半なので、毎日学校に通うよりは少ないですが、集中するとすごいことができることを子供たちが証明してくれました。
毎日漢字と単語をそれぞれ3つ以上覚え、数学の問題を3問から5問解き、英語の音読を10回、国語の読解問題をやり、さらに理科や社会のワークを数ページやる。問題集を1冊終わった子もいますし、苦手と言っていた単語を90個以上覚えた子もいました。
もちろん、こちらからこれをこのくらいやって、と指示するのではなく、自分でやることを決めてやるスタイルです。分量もスピードも個々の自由です。
ある子は「集中すると、今までより短い時間でも覚えられる。」と言っていました。
正直いって最初は、開催しても毎日は参加してくれないだろう、と思っていました。でも全員がほぼ毎日参加してくれたのです。
ここで一番大切だと考えるのは、内容よりもむしろ毎日続けたことだと思います。そして、ちょっとずつでも、毎日続ければ多くのことができるということです。続ける力は生涯を通じてどんなことをやるにも役にたつと思います。
今回のコロナ騒ぎで私の好きな漫画「MASTERキートン」を思い出しました。
その中で、主人公キートン先生の恩師、ユーリー・スコット教授の武勇伝が紹介されています。
ユーリー教授は、第二次世界大戦でロンドンが空襲を受けたあと、瓦礫の中で教科書を拾い、学生たちにこう告げます。
「ドイツ軍の狙いはこの空襲で英国民の向上心をくじくことであり、今、ここで勉強を私たちが放棄したら、それこそヒトラーの思うつぼである。」
ドイツ軍やヒトラーを「コロナ」と置き換えれば、そのまま当てはまる気がしました。
誰もどうすればいいか正解を知らないこんな事態においても、学び続けることはでき、それどころか学びを加速することすらできる。
子供達にはそれができるのだ、ということを教えてもらった1ヶ月でした。
まだまだ予断を許さない状況は続きますが、リスクを減らしながらもできることを少しずつでもやっていこうと、あらためて思いました。
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