【現アパレル従業員によるシューズ豆知識】vol.16 「金具その1」

ポイントが増えてきたとは言え、野球は金具中心。

革底は取り替え式のみで、金具が減れば打ち付けたり、ボルトを回したりして交換できます。
樹脂底が増え、取り替え式もあるのですが、もはやほとんどが埋め込み式です。

埋め込みのパフォーマンスでいうと、金属量が減るので軽量化、地面からの突き上げ(足裏への当たり)の軽減があります。交換はできませんが、基本的に採用されるスチールを後加工して摩耗性を高めることもあります。
ちなみに、金属が連結して多い(広い)分、埋め込みより取り替えの方がグリップがきく、という感覚も聞くことあります。

画像1

中にはタングステンという切削や武器に使用される強い金属もあります。ただ非常に重いので、一部分だけに使用されます。なおかつ、スチールと組み合わせるのが困難なので特許技術が必要な加工になります。

チタンはものすごく軽いですが、あっという間に減ってしまうので、販売商品では見ないですかね。

埋め込みはソールに金具がくっ付いているわけではなく、金具に空けた穴に樹脂を通したり、上からかぶせたりして金具が動かないようにしています。
そこで樹脂の設計が大切なのですが、硬度を上げて保持力を高めるとソールが割れてしまったり、樹脂が薄いともげる、もちろん厚すぎても重たくなったりしてしまいます。
型のお金が半端ないので、ほんのちょっとの調整もものすごく慎重です。。。(笑)

次回、「金具その2」

※かなりはしょりながらなので、厳密には正確でなくてもご了承くださいませ。。。