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福山雅治はデビュー30周年、それを記念して昼からアサヒスーパードライを痛飲、そして突然の京極夏彦ブームがやってくる(日記 3月20-23日)

二〇二〇年三月二十日(金)

 春分の日。風が強い。
 朝早くに起床。ここで二度寝しては一巻の終わりなので活動を開始、洗濯や部屋の片づけなどを進める。
 気づけば福山雅治のライブは明日に迫っているではないか。さんざ試行錯誤した末、どうにかテレビでWOWOWの観られる環境を整えた。
 これはとんでもない苦労であった。我ながらよく頑張ったと思う。

三月二十一日(土)

 立て替えていた9000円強のお金を取りもどした。そしてそれをすぐ別の支払いに充てるのだから自転車操業もいいところだ。
 昨日同様、家の片づけなど進める。ラジオ番組を聴きながらの家事は楽しい。
 昼ごろから徐々に、ライブのための準備をする。
 14時からはTOKYO FMで「福山雅治 福のラジオ」。待ちきれず、アサヒスーパードライを飲みはじめる。
 15時過ぎからYouTubeライブにてファンクラブ限定の「バックステージ潜入生配信」。
 16時からWOWOWで「福山雅治 30th ANNIVERSARY KICK-OFF STUDIO LIVE『序』」。
 ライブ終了後は再びYouTubeでFC限定「バックステージ潜入生配信 後編」。
 都合5時間ほど楽しみどおしである。用意していたアサヒスーパードライ350ml缶×6はすべて飲みきってしまった。
 大満足の一日。WOWOWの環境を見事に整えた昨日の自分に感謝。

三月二十二日(日)

 充分に睡眠をとったため、アルコールは残っていない。
 せっかくの日曜なので桜を見に行こうと思い立ち、出かける。このご時世だから比較的人の集まる場所は避けた。おかげで行き帰りの電車は空いていて快適であり、京極夏彦『鉄鼠の檻』がはかどる。
 散策しながら桜を見物、写真も何枚か撮ってみるが、スマートフォンではあまりうまくゆかない。これは撮影者の腕がよくないせい、決してスマホは悪くない。
 本式のカメラマンが、猫を抱えた女性のポートレートを撮っていた。あれはいったい何の撮影だったのだろうか。お見合い写真かなとも思ったが、あるいは猫メインの撮影かもしれない。おとなしくてかわいい猫で、ちゃんとカメラ目線をするお利口さんだった(そうそう、撮影隊は猫と女性とカメラマンのほかに猫じゃらし係がいて、レンズの近くで猫じゃらしを遊ばせていた)。
 少し足を延ばし、歩いてみる。一時間ほど歩くと急に風が強まってきて、吹き飛ばされそうなほどになったので退散する。
 早めの就寝。普段めったに運動をしない身としては、ちょっとした散歩の疲れでも眠気を誘うには充分なのである。
 『福山雅治と荘口彰久の地底人ラジオ』は聴かず。このところこの番組はサボり気味である。ラジオは習慣。継続して聴かねばならぬ(——なんてことは実はない。楽しむための趣味なのだからそれに追われてつらくなることなどないのだ)。

三月二十三日(月)

 今日もまた気持ちよく目醒められた。いい調子だ。
 歯医者へ行った――のだが、なんと予約は明日であった。日付を間違えていた。赤面。
 『鉄鼠の檻』はかなり進んでいる。といってもまだ全体の5分の3程度。なんせ長いのである。しかし長さを感じさせないリーダビリティと面白さである。
 そして私のなかで京極ブームがにわかに巻き起こってしまった。帰り途、書店に寄って目についた京極本を買いまくる。以下、羅列すると——

『文庫版 百鬼徒然袋――雨』〔講談社文庫、2005年〕
『文庫版 今昔続百鬼――雲』〔講談社文庫、2006年〕
『文庫版 百鬼徒然袋――風』〔講談社文庫、2007年〕
『嗤う伊右衛門』〔角川文庫、2001年〕
『巷説百物語』〔角川文庫、2003年〕
『後巷説百物語』〔角川文庫、2007年〕
『数えずの井戸』〔角川文庫、2014年〕

 ずいぶん買った。まあ京極夏彦は好きな作家だし、上記七冊はいずれ買う運命にあるのだ。それがたまたま今日だっただけで、昨日でも明日でもいいし、二年前だろうが三年後だろうがなにひとつとして違いはないのだ。ただちょっとお金のやりくりが必要なだけで……。

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