これは良い政策です。ぜひ恒久化へ。

近年、政府の政策が褒めらることがないですが、3年半前に施行された「つみたてNISA」は、ほぼ満点です。

「ほぼ」という満点が付けられない理由は、時限立法であること。そして、未成年が活用できないからです。

金額の上限(年40万円)が低いという声もあります。ただ、この制度は今まで長期投資と縁がなかった人たち(ほぼ全員の日本人)が資産形成に目覚めるための優遇制度であり、すでにお金ある人のためではないと考えると、上限はそのままで良いと思います。

ただ、当初の「最大20年間の運用益・分配金が非課税になる」条件は撤廃すべきで、恒久化に改正することを要望します。それも、2018年1月から実施している既存口座を含めて。

つみたてNISAが施行されてから若手層の口座開設が高まっている実績があるということを考えると人生100年において、20年なんてあっという間です。せっかく20代でつみたて投資を始めたのに、なぜ40代になって制度設計の理由で売却しなければならないのか。

税制度も、過去の慣行、前例、常識ではなく、これからの日本社会のニューノーマルに適応すべきです。

また、つみたてNISAは未成年からも口座を開設できる改正も要望します。ジュニアNISAという未成年向けの税優遇制度が目指しているところは正しいですが、制度設計が失敗でした。複雑すぎます。Simple Is Best。ただ、淡々と毎月積み立てる、それだけ。赤ちゃんが大学生・成人になる頃に、それからのチャレンジへの出世祝い金ができます。

この3年間で、このような実績が確認できた良い制度です。だから、恒久化そして、全国民適応なるように、我々は声を上げるべきです。

#日経COMEMO #NIKKEI

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