まさか私が、着物を着るなんて
本当は組紐のことを
書くつもりだったのに・・・
なんで着物を着始めたのか
前置きとして書き始めたら
書きたいことが山ほどあって
それだけで1つの記事に
なってしまいました。
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着物を着始めてもうすぐ2年
私が「着物が着たい!」と思ったきっかけは
毎日着物を着ている友人との出会い
今振り返ると
あれは運命とも言える出会いだった
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それまでの私の着物のイメージは
御多分に洩れず
「特別なもの」「苦しい」
成人のお祝いには祖父母から振袖
結婚する時には両親から色無地と
それぞれ仕立ててもらい
成人式・卒業式・友人の結婚式・息子の七五三と
何度か着る機会があった
どの時も綺麗に着付けをして頂いて
とても満足ではあったけど
食事をするには苦しくて
目の前のご馳走は完食できず
着てから数時間も経つと
全身が凝ってきて
早く脱ぎたいと思っていた・・・
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そんな着物だけど
着るのは好きだったし
着付け自分でできたらいいなと
ぼんやりした憧れは
いつもどこかにあったけど
現実とは結び付かなかった
でもそれを現実と結びつける友人と
ついに出会ったのだ
(やっぱりあれは運命だな)
オンラインで見つけた彼女は
私がまるで知らない着物を着ていた
私の知っている着物のイメージは
「花柄」「パステルカラー」
だったのだけど
彼女のコーディネートは
モダンで洗練されていて
それはそれは素敵だった
あんなにスタイリッシュな着物
今まで見たことなかった
強烈に惹かれてSNSを追いかけると
毎日着物を着ていると書いてある
https://instagram.com/okukana_style
え、毎日・・・?
この現代でそんな稀有な人がいるの?
どんな暮らししてるの・・・?
さらに興味が湧いて
こっそり眺めているうちに
彼女と繋がるチャンスに恵まれる
私の念力が通じたのかな笑
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実際に会った彼女は
目の前で美味しいものを
しこたま食べて呑んでいるし
着物で子どもを抱っこして
スーパーで買い物をして
重い荷物を持って小走りする
よーく観察しても
苦しそうでもない、無理をしている風でもない
私が洋服を着るように着物を着ている
着物が日常なのだ、とにかく自然
そして
「慣れれば数分で着れるの
かんたんよ♡」と言ってのけた
1時間以上かかって
着付けしてもらっていたのに
自分でそんなに短時間で着れるの?
え、どういうこと?
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瞬間湯沸かし器のように
すぐに気持ちが盛り上がる私は
もう着物が着たくて着たくて
堪らなくなっていた
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ちょうどその頃
母が祖母の家の片付けをしていて
「素敵な着物があるけど私は着ないし
処分するのももったいない・・・」
とボヤいていたから
それならその着物で
今すぐ着付けを習うことができる!
着物も無駄にならない!
エコよ、エコ。
しかも数ヶ月後には
祖父の一周忌と息子の卒業式
それに祖母と母の着物で出席できたら
そんなに嬉しいことはない
着物を着る口実も目標も
バッチリである。
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ここまで揃ったら
あとは彼女を口説くだけ♡
金沢に住んでいる彼女のところに
千葉の私が通うのは難しいから
彼女に頼み込んで
オンラインレッスンの扉を
こじ開けた。
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そして始まった
マンツーマンレッスン
PCの画面は反転するから
慣れるまで混乱するかなと
微かな不安があったけど
そんなものは
ものの数分で吹き飛んだ
とにかく理論的でわかりやすい
見事なまでに動きに無駄がなく
教え方がべらぼうに上手
確か
初回で着物が着れて
2度目には帯を結んでいた
そして1ヶ月ちょいで
祖父の一周忌には黒門付き
次男の卒業式・入学式にも着物で出席し
1ヶ月半で
なんと着物で旅行にまで出た
自分で着た着物は苦しくもなく
旅先でのご馳走も思う存分食べられたし
長時間の移動もなんのその
レッスン以外にも自主練はしたけど
着るたびに上手になるのが(自分比)
嬉しくて楽しくて
憧れの着物ライフは
意外とあっさり手に入ってしまった。
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そしてひと通り、
口実と目標にしていた行事が終わると
晴れ着とは無縁の日常
いよいよ普段着着物の
お楽しみが始まる♡
祖母と母から受け継いだ着物は
ほとんどが晴れ着だったので
ここから少しずつ
あれやこれやを書い始めることになるのだけど
これがまあ本当に
楽しくてしあわせで
やめられない止まらない♡
次回からはそんなことを
つらつらと。
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あっそうそう、
憧れの彼女が教えてくれた着付けは
「深呼吸着付®︎」という。
まさに深呼吸できる着付けで
この着付けのおかげで
着物ライフが至極楽しく快適だ。
そんな彼女は
今でも心から尊敬する
着物の先生であると同時に
大切な親友でもある。
◎深呼吸着付®︎
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