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もうすぐ父の日

こんにちは。

強みとポジティブ心理学を使い、
自分をいちばん大切にする子育て法をお伝えしている
ポジティブペアレンティングコーチ 強みコーチ Minaです。


◇父の日には紫陽花をプレゼント


毎年、父の日に、紫陽花を贈っていた。
父はとても喜んで、
庭に植えて、大切に育ててくれていた。

あるときは、木が大きくならないように
鉢ごと植えていると話していた。

本当にそのやり方であっているのか分からないけれど
喜んでくれるので
元気なうちには紫陽花を贈っていた。


実家の庭に出たら、青、白、水色の紫陽花が沢山咲いていた。
フェアリーアイ、墨田の花火、そのあたりのものだったと思う。


◇何の手入れもしていないのに


父と母が体調を崩し、庭の手入れはずいぶん前からできずにいて
木や草が伸び放題だけれど、春先には梅の花がきれいに咲いていた。

五月にはジャーマンアイリスが咲き、
梅雨の季節には、紫陽花がきれいに咲く。
梅の実も青々と大きく育っていた。

梅の実は、今年はじめて梅ジャムにしてみた。


◇父とひさしぶりに病院へ



父はアルツハイマーを発症し、出来ないことが増えてきて
実家で過ごすことが難しくなった。


定年後もいろいろな仕事に挑戦した。

元気なときは、うるさいくらいお話し好きで
知らない人ともおしゃべりを楽しみ、
仕事をリタイアしてからは、お買い物中に出会った人から
料理のヒントを貰ったりするパワフルな人。

靴がうまく履けなくなっても、紐靴を履き、
きれいに箱に入れてしまう、几帳面な性格。


ショートステイで施設にお世話になっていたが、
母の状況もなかなか改善しないので
施設に入所することになりました。


◇先生との久しぶりの診察


入所に健康診断や診療情報が必要で、
久しぶりに父を連れて病院に行きました。

主治医の先生とは長い付き合いでしたが、
動くのが難しくなっていたので、診察は四カ月ぶり。


先生が「久しぶりですね、お元気でしたか?」と
話しかけると、父が満面の笑顔になった。



こんな笑顔何年ぶりに見た?と兄と顔を合わせるほど、
本当に久しぶりに見た父の笑顔。


主治医の先生が女性できれいな方だけれど、それだけではなく、
きっと覚えているんだろうなぁと嬉しくなった。


最近は何を思っているのか
全然分からない。

わたしたちに久しぶりに会って
嬉しいのか、全然分からない。

怒っているのか、悲しんでいるのか、
不満があるのか、無表情だから
全然分からない。


少し悲しいような寂しいような気持ちを抱えていたけれど、
帰りに実家の庭に行ったら、
沢山の紫陽花が咲いていて、とてもきれいだった。


そうだ、この花は、父が植えてくれたんだ。
今は家にいないけれど、紫陽花を植えてくれたのは父。


紫陽花がどんどん大きくなって、沢山の花を咲かせているのを見て
なんだか心がほっこりしてきた。

父や母がいない実家が、妙に寂しくて暗くて冷たく感じるけれど
庭に出ると温かく感じるのは、祖母が大切にしていた梅の木や
義理の母がわけてくれたお花が咲いているから。

そして父が紫陽花を育ててくれていたから。
そう思ったら元気が出てきた。

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