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自分のルーツを探る

野暮用で役所に行ったとき、なんとなく思い立って、両親の戸籍謄本を取ってみた。
記載内容を遡っていけば家系図が作れると、昔どこかのサイトで読んだからだ。
まだ親世代、今回取得したものに目新しい情報はなかったが、それでもなぜか懐かしい気持ちになった。

何度もここに書いているように、私は毒親育ちである。
小さな頃から怒りっぽい父の機嫌を伺う日々だったし、父方の祖母には勝手に部屋を漁られ物を捨てられていた。
金銭的に恵まれはしたが、精神的には蝕まれていく子供時代だった。
そんな私がなぜわざわざ家のルーツを探ろうと思うのか、自分でもちょっと不思議に思う。

おそらく、自分の中で片をつけたいのだと思う。
両親の系譜を辿ることで、子供時代の出来事に折り合いをつけたい、という気持ちがどこかにある。

系譜を辿ったところで、おそらく直接的には何も解決しない。
それでも、家族がどんな風に育ってきたのかを想像することで、父も祖母もただの人間なのだと実感できたら何かが変わるかもしれない。


色々と述べてみたものの、あくまで家系図作りはちょっとしたお遊びだ。
自分の体調や気持ちと相談しつつ、ゆるゆると戸籍を集めていきたいと思う。

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