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21日目:虚空を見つめる

フェネック文章力向上月間
Day21 今までに見た夢


以前この記事を書いていた頃は、戦争関係の悪夢に悩まされていたのだが、お陰様で最近は全く夢を見ない。
夢を見るということは睡眠が浅い証拠だと昔聞いたことがあるが、少しは睡眠にとってプラスになっているのだと思うことにする。

ここで話が終わってしまうと味気なさ過ぎるので、かつて見た夢で忘れられない夢の話をしよう。


私の夢は、割と騒々しい。
何かから逃げたり、アイドルとして舞台に立ったり、事件に巻き込まれたり。
良い内容であれ悪い内容であれ、情報量が多く混沌としているのが私の夢の特徴だ。

しかし、一つだけ物静かだった夢がある。
私は今でも、あの夢のことが忘れられない。


私は暗闇の中で、白いベッドに横たわりただじっとしている。
目の前には白い壁の中にある大きな窓と白いカーテン。
月も星も何もない闇夜を、私は動くことなくただじっと見つめていた。
時折揺れる白いカーテンが、妙な気味の悪さを掻き立てていた。


文字にすると本当にこれだけなのだが、実際に見たときはこの夢が永遠に続くような気がして、すごく怖かったのを覚えている。
このときのメンタルも非常に悪くて、だから余計に動揺したのだろう。

わかりやすい暴力的な夢も怖いが、静寂から生まれる怖さもあるとある。
そのことに気付かされた夢だった。

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