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天才虎川の未来予測物語 ~第1話 地獄の寮生活~

野球の天才と言えば、大谷翔平さん。
将棋の天才と言えば、藤井聡太さん。
ビジネスでは、iPhoneを日本独占販売など
すごい功績を残す天才、孫正義さん。
漫才、司会、映画と様々な分野で
成功をおさめる天才、ビートたけしさん。

この世には、色んな天才が存在している。
だが、そのような天才にはまず出逢えない。
おそらく天才と呼べる人は1%もいない。

私は運が良かった。
40年間生きてきた中で、たった一人だけ
ではあるが、天才と出逢うことができた。

その天才の名は、虎川 零(とらかわ れい)
彼は、知能の天才で、私が知る限り
彼の予言が的中するのは、限りなく
100%に近い。

大学時代の虎川零(とらかわ れい 仮名)は、中性的な顔をしており、顔のイメージは上記のような感じでした。実は、私のSNSのアイコンは、虎川をイメージしたものであり「虎の威を借る狐」ならぬ「虎川の威を借る愛鳥」です。

そこで私が考えた。
天才虎川の未来予測する能力を可視化すると
先見の明を養う事ができ、不安な将来を突破し、
永遠の安心を得る事ができるのではないか!と。

愛鳥の無双仕事術は

「数多の苦難を突破した百選錬磨の経験」

        と

「毎日の読書で研ぎ澄ませた先見の明」

の掛算で圧倒的な速さで完遂する力

その後者の先見の明は、虎川直伝である。

そんな天才虎川から私は何を学んだのか、
「未来予測」という切り口でこれから
私は虎川の物語を綴っていく。

時は2002年に遡る。

私は某国立大学に入学する。
親元を離れて暮らすのは大学時代が初めてだ。
一人暮らしできるほど裕福ではない。
だから、某大学寮で生活することに。

私が通っていた大学は、男女ともに大学寮があり
当時の大学寮は男女ともに、超絶縦社会

1回生にとって2回生は、年齢は1つしか変わら
ないが、まるでブラック企業の上司に接するよう
に、最大限の敬意を払わないと説教される。

そして4回生は『神』
4回生の命令は絶対で、刃向かえば大学寮を
やめざるを得ないほど、追い詰められた。

このように、私の大学寮は、パワハラの権化
ようなところで、新入寮生は、男女ともに
それぞれ60名ですが、あまりの理不尽に、
2回生になるまでに、男女ともに、
だいたい40名がやめてしまうほど、
過酷な生活を強いられた。

まるで離職率66%以上の超絶ブラック企業だ。

そうとは知らず、初めて大学寮を訪れた時は、
上回生の人が新入寮生を歓迎する祭り、
略して「新歓祭」
を催し、
今の時代は、ありえない狂気の沙汰だ。

入寮始め、10人1部屋の和室に連れていかれ、
挨拶回りということで、酒に酔った上回生が
次々に訪れ、むりやり酒を飲まされたり、
正座で話を聴かされたり、人格が崩壊するほど
イジられたり、それが徹夜で行われるという、
まさに地獄だ。

当時の私は、メンタルが弱いだけに、
すぐにでもこの寮から逃げだしたかったが、
私の大学寮はなんと家賃がたった750円
とこの安さもまた狂気で、一人暮らしできる
ほど裕福でなかった私にとっては、この寮を
出ていく理由はない。

そして他の新入寮生も、私と同じく、
「初日でこんなんだったら、
 これからこの寮生活どうなるんだろう。」
と怖じ気づき、メンタルがやられていましたが、
ただ1人だけ、この狂気の沙汰に、全く動じず、
ニコニコと嬉しそうにしている新入寮生がいた。

そいつの名は、虎川 零。

虎川は、私が生まれて初めて出逢った天才だ。

入寮初日、そんな天才虎川を見た他の新入寮生は
私も含め「バカなんじゃないか!」と思った。

そして、その上回生の挨拶回りが徹夜で行われ、
終わった後は、私たち新入寮生には、
夕方5時まで休憩時間が与えられた。

束の間の休息でしたが、天才虎川を除き、
憔悴しきった新入寮生は、一言も発する
こともなく、静かに眠りについた。

そして、二日目の新歓祭の時間を迎えた。

夕方5時丁度に、上回生が迎えに来て、

おい!7時まで散歩するぞ!ついてこい!

と言われ、私たち新入寮生は、
和室から寮の外に出て行きました。

寮の和室は、全部で8部屋あり、
その内、6部屋は新入寮生が各10名、
割り当てられ、計60名の新入寮生が
10人1部屋の和室生活を強いられた。

上回生を含めると、寮生は総勢160名程。

160名が一斉に散歩をするという、
はたからみると、それは大名行列を彷彿と
させるような明らかに怪しい団体
であり、
その中に私がいると思うと、
なんだか恥ずかしくなった。

でも、その日の私は、心に余裕があった。
昨日と違い、今日は5時から7時まで
散歩するだけなので、しんどいのは初日だけで
今日は楽勝だな!」と思っていた。

しかし、とある新入寮生が、

「昨日あれだけのことをやったんだぞ!
 7時までの訳がない!」

と誰かに言っているのを聞き、
ハッとなり、嫌な予感がしていた矢先に、

隣で歩いていた天才虎川が、ニコニコしながら

7時まで散歩するのは間違いないよ!

と断言した。
そんな虎川に対して、私はイラッとしてしまい、

「本当だろうな!
 嘘ついたら、許さないからな!」

と言うと、さっきまでニコニコしていた虎川が、
急に真剣な顔になり、

分かったよ。
 だけど、もしも本当だったら、
 愛鳥、僕と友達になってくれる。
 僕、生まれて一度も
 友達ができたことがないんだ。

と、急に虎川自身のことを打ち明けてきたので、
一瞬、絶句してしまったが、私は、

「分かった!
 でも、嘘だったら、許さないからな!」

と言い、私たちは、ひたすら散歩した。
ふと時計を見ると、な、なんと、
夜の7時をとっくに過ぎているではないか!
私は、激怒し、

「おい!虎川。どうゆうことだ!
 とっくに7時を過ぎているじゃないか!」

と言うと、天才虎川からとんでもないことを
言われた。

「愛鳥。散歩は、夜の7時までではなく、
 朝の7時までだよ。2時間散歩じゃなくて、
 14時間散歩するんだよ。で、14時間
 歩きっぱなしって、流石に無理があるだろ。
 だから、途中で数時間休憩すると思うんだ。
 で、その休憩時間を利用し、昨日のような
 イベント
が行われると思うよ。」

虎川の言っていることは、本当だった
何一つ間違いがなかったので、
この14時間の狂気の散歩が終わってから、
私は、虎川に、

「虎川、こそっと上回生に聴いたのか!」

と言うと、虎川は、

誰にも、聴いてないよ。
 昨日、上回生が迎えに来て、
 おい、7時まで散歩するぞ、ついてこい。
 って言っただろ。
 わざわざ、7時までという情報、
 言わなくて良くないか。

 僕は、その違和感から、
 こうなることを予測できたんだよ。

と言った。

天才虎川は、上回生の
「7時まで散歩するぞ!」の発言から、
違和感を察知して、散歩は、
2時間ではなく14時間散歩、
途中で数時間休憩をはさみ、
昨日のようなイベントが行われる、
と見事に読み切ったのだ。

なぜここまで読み切ることができたのか?
次回の物語で話していく。

~第1話完~

最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。

~追伸~
YouTube『愛鳥のブラック企業奮闘記』では
私のブラック企業百選錬磨の経験を基に、
辛い今、不安な将来の突破術を投稿しています。

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いますので、ぜひご視聴頂きたいです。
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